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 プロバスケ運営団体代表理事・西さん  「県民元気にするチームを」 Bリーグ参戦へ熱い思い

2021年1月18日 05時00分 (1月18日 12時11分更新)
プロチーム結成とBリーグ参戦への熱い思いを語る西さん

プロチーム結成とBリーグ参戦への熱い思いを語る西さん

  • プロチーム結成とBリーグ参戦への熱い思いを語る西さん

 プロバスケットボールチームをつくり、Bリーグへ−。新型コロナウイルスの影響を受けるスポーツ界で、県内の有志たちが新たな挑戦に出た。「福井を元気にする県民球団をつくりたい」。昨年十一月に設立された運営団体・県プロバスケットボールクラブの代表理事に就任した西憲幸さん(57)=道守高教頭=は熱く語る。 (山本真喜夫)
 元県バスケットボール協会理事長で、男子の名門・北陸高のOBでもある西さんがプロチーム結成を決めた背景には、歯がゆい県内の現状がある。「優秀な選手を輩出しているのに、卒業後の受け皿がない」。ミニバスケットに励む小学生の保護者から「プロがあるのとないのとでは、子どもたちのやる気が違う」と指摘されたこともあった。
 サッカーや野球でもチーム運営に苦しみ、プロスポーツ後進県と言える福井で、なぜ今。心を動かされたのは、二〇一九年に国内開催されたラグビーのワールドカップ(W杯)だ。「ラグビーをよく知らない人も一喜一憂し、日本が一つになった。スポーツの力を改めて知らされた」。二一年はコロナ禍で延期された東京五輪があり、県内をメイン会場に全国高校総体(インターハイ)も開かれる。「スポーツ熱が高まる機運に乗りたい」と思った。
 プロチームには巨額の運営資金が欠かせない。リーグ最下部の「B3」でも、参戦には七千万円ほどが必要とされる。資金を集められるのか「不安はある」。それでも複数の県内企業が後押ししてくれている。「コロナ禍で暗い状況。元気になって、人が動いてくれないと」。福井に活力をと願う社長たちの言葉で、夢に挑む踏ん切りがついた。
 ◇   ◇ 
 Bリーグでは北陸高出身の十五人がプレーする。当然、西さんには「出身選手をチームに入れたい」という思いがある。「勝つためには身長二メートル超えの外国人選手も必要。まずは主力の五人とプロ契約し、段階的に増やしたい」
 運営団体のスタッフはまだ八人。チーム傘下のスクール事業やバスケットファンを増やすための各種イベント開催に向けてボランティアを募り、クラウドファンディングも活用して資金を集める計画だ。
 運営団体設立を発表してから、激励と同時に先行きを案じる声も届く。そんな中でも、子どもたちからの期待の声が背中を押す。「責任の重さを感じている。打ち上げ花火で終わらせるわけにはいかない」。覚悟を決めて、夢の実現へ踏み出した。
 Bリーグ 実業団主体のナショナルリーグ(NBL=旧日本リーグ)と、プロ化を巡る対立で分裂したTKbjリーグを統一し、2016年9月にスタートした男子のプロバスケットボールリーグ。今季は最高峰のB1が20チーム、B2が16チームで実施。プロ・アマ混合のB3はバスケットボールの底辺拡大という目的もあり、11チームが参戦している。

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