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大竹しのぶが挑む血と涙の家族劇 7月舞台『夜への長い旅路』 「今回も精神を病みそうに」

2021年1月18日 04時00分

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舞台「夜への長い旅路」のキャスト。(左上から時計回りに)大竹しのぶ、大倉忠義、池田成志、杉野遥亮

舞台「夜への長い旅路」のキャスト。(左上から時計回りに)大竹しのぶ、大倉忠義、池田成志、杉野遥亮

 女優の大竹しのぶ(63)が、6月に東京・Bunkamuraシアターコクーン、7月に京都・京都劇場で上演される舞台「COCOON PRODUCTION 2021 DISCOVER WORLD THEATRE vol.10『夜への長い旅路』」(フィリップ・ブリーン演出)に主演することが決定した。
 原作は「アメリカ近代劇の父」と称される劇作家、ユージン・オニール自身の青春時代における凄惨(せいさん)な家族の姿を描いた自伝劇。死後、妻によって発表された遺作で、4度目のピュリツァー賞を獲得した代表作となっている。
 戯曲冒頭に付けられた妻への献辞の中で、オニールは「血と涙でつづられた、古い悲しみの劇」と記しており、悲劇的な家族の歴史を、人間の真実を突く普遍のドラマに昇華させ、オニール家をほぼ忠実に再現したとされるタイロン家の夏のある一日の物語を描いた。
 オニール自身が投影された次男エドマンドの視点のみならず、母、兄、父、家族4人の個々の内面が深く掘り下げられ、それぞれの抱える哀切や怒り、後悔や絶望、そして家族間の愛憎、確執が、巧みな会話の応酬で繰り広げられる家庭劇。大竹はモルヒネ中毒に冒されて常に精神が不安定な母メアリー役に挑む。
 オニールの作品は『喪服の似合うエレクトラ』(2004年上演)以来、2度目。「今回も精神を病みそうな作品で(笑)、ほおに手を触れるとか肩にかけるといった繊細なト書きの一つ一つに、孤独と愛があふれていると感じます。演出のフィリップがその意味を全部わかるように説明してくれると思うので、とても寂しいお話だけど、すごく幸せな舞台になると思います」と大竹は予測する。
 その上で「家族のスリリングな会話劇から、今、その場で起こっている現実、愛や人生を目の当たりにしていただきたい。何か大きなものをズシッと受け止めた…、そんな感触を与えられる舞台を目指したいと思います」と意気込みを語った。
関ジャニ∞大倉忠義「ものすごいハードル」
 タイロン一家の顔触れも豪華キャストがそろった。アルコールに溺れ、父親のすねをかじって放蕩(ほうとう)を繰り返す長男ジェイミー役は、4年ぶりの舞台出演となる「関ジャニ∞」の大倉忠義(35)。「以前から、大竹しのぶさんに『一緒に舞台をやりたいね』とお声をかけていただいていたんです。今回やっと実現する!と思って、詳しい話を聞く前に『やります!』と即答し、後になって作品の内容や演出の方についての情報を知って、これはものすごいハードルだぞ…と若干ひるみました(笑)」と明かした。
 続けて「でも映像にはなかなかない、演劇だからこそできる内容だと思うし、この作品にどっぷりつかることで、自身のレベルアップにつなげていかなくてはと。しのぶさんと同じ舞台に立ちたい人は山ほどいると思うので、こんなステキな場所に誘っていただけて、本当にありがたいなと思います」とコメントを寄せた。
 オニール自身が投影された、結核を患っている次男エドマンドを杉野遥亮(25)、アイルランド系移民で、金銭に対して異常な執着を持つ俳優の父ジェイムズ・タイロンを池田成志(58)が演じる。

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