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三浦環の銅像建立へ ゆかりの御前崎で機運再燃

2021年1月17日 05時00分 (1月17日 05時03分更新)
三浦環が1936年、東京・歌舞伎座で「蝶々夫人」を演じた際のチラシ

三浦環が1936年、東京・歌舞伎座で「蝶々夫人」を演じた際のチラシ

 日本初の国際的オペラ歌手、三浦環(たまき)(一八八四〜一九四六年)ゆかりの御前崎市で、三浦の銅像建立に向けた動きが盛り上がっている。市内のNPO法人「文化芸術創造工房カルチャーネット御前崎」を母体にした銅像建立の実行委員会が十七日、市内で発足総会を開く。合わせて寄付金集めをスタートし、二〇二三年十月ごろの完成を目指す。 (河野貴子)

◆きょう実行委発足会 寄付金集め開始

 三浦の父、柴田熊太郎は旧下朝比奈村(現御前崎市下朝比奈)、母登波は旧六郷村(現菊川市)の出身。三浦は大正時代初期にドイツ留学し、欧州をはじめとした三十カ国で活躍した。中でも「蝶々夫人」の主役で世界的名声を得た。
 朝比奈地区の住民が東京・上野の寛永寺で三浦の墓参をするなど、地元では三浦との縁は知られているが、継続的な顕彰活動は少なかった。
 NPO法人が一四年に蝶々夫人を市内で上演した際、銅像建立の話が浮上。寄付金も寄せられたが、その後、活動は下火になった。
 昨年放送されたNHKの連続テレビ小説「エール」に三浦をモデルにしたとされるオペラ歌手が登場したことなどから、銅像建立への熱意が再燃。NPO法人の会員で、実行委会長に就いた桜井康博さん(65)は「ぜひ銅像を実現したいという気持ちが強くなった」という。三浦とは遠縁に当たり、自身は父熊太郎の生家に暮らしている。
 「美声のルーツは御前崎だとアピールして、寄付を募りたい」と桜井さん。建立費用の七百万円を目標に、一口三千円から協力を呼び掛ける。
 実行委の顧問には元知事の石川嘉延さんと、三浦を研究する田辺久之・元常葉学園大教授を迎えた。
 設置は市役所付近で適地を探す。制作は元浜松市美術館長で御前崎出身の彫刻家、増田幸雄さんに依頼する。(問)ひと休処「つくし」内の実行委事務局=0537(86)3433

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