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『優勝力士空白県』脱却へ燃える埼玉出身・大栄翔 『若花田』以来の快挙で7連勝単独トップ【大相撲】

2021年1月16日 20時18分

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大栄翔(左)が押し出しで隆の勝を破る

大栄翔(左)が押し出しで隆の勝を破る

◇16日 大相撲初場所7日目(両国国技館)
 声援自粛の静かな館内に「ゴツン」と低く鈍い音が響く。火花が出るような頭と頭のぶつかり合い。制したのは大栄翔だった。隆の勝をのけぞらせると、もう止まらない。そのまま一気に押し出した。
 初日から白星を7つ並べて単独トップ。「上位に勝てるというのは自信になりますし、内容もいいんで、力がついてきたと自分でも感じる」。平幕が三役以上に初日から7連勝したのは、15日制が定着した1949年夏場所以降で初。横綱戦がないとはいえ、出場している三役以上の全力士に平幕が勝つのは、91年秋場所の若花田(三代目横綱若乃花)以来となる快挙達成だ。
 ここまでくると、にわかに優勝への期待も膨らんでくる。埼玉県朝霞市出身。47都道府県のうち埼玉県を含めた12府県ではいまだ優勝力士が出ていない。「埼玉県出身でそういう期待に応えたいと思うし、頑張る気力になります」。朝霞市でも市役所や朝霞駅に、ゆるきゃらの「ぽぽたん」が描かれた化粧まわしを締めた大栄翔のパネルを飾って応援している。
 朝霞市の有名人は誰か? と聞かれると「駅前にあるのは本田美奈子さん(のモニュメント)です」。次は関取? と振られると「カオじゃないんで」と照れ笑いを浮かべたが、優勝すれば一躍郷土のヒーローだ。
 これから上位のつぶし合いが始まる。すでに上位との対戦を終えている大栄翔だが、ここで気が緩むことはない。「番付が上だから、下だからじゃなくて、みんな強いんで。向かっていく気持ちで」。緊急事態宣言下の重い空気を切り裂くような、大栄翔の突き押しは誰に止められない。

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