「何でも貸します」近藤産興の高橋健太が8回0封 試合後は「これから出勤です」と倉庫へ
2021年1月16日 12時34分
◇中スポ杯軟式新春選抜リーグ(第7日・15日・パロマ瑞穂野球場)
近藤産興の高橋健太投手(26)=中京大=が第1試合で小林クリエイトを8イニング2安打に封じる好投を見せた。試合は1―1で引き分け。GTRニッセイは6―3で豊田鉄工を破り2勝目をあげた。開幕から4連勝の東郷製作所は菊水化学工業と5―5で引き分けた。
近藤産興の高橋にとって、悔しい引き分けだったに違いない。先発で8回まで連覇を目指す小林クリエイトを2安打に封じた。その裏、チームは吉田の適時打で1点を先制。しかし、9回は救援の先頭打者への四球をきっかけにバックのミスが絡んで追い付かれた。それでも、高橋は「できすぎです。タマは走ってないし、打たせて取る僕を野手が助けてくれた」と感謝した。
打線は6回2死までパーフェクトに抑え込まれた。高橋は3回は1死二塁、6回は2死二塁のピンチをしのぎ、8回は先頭打者に四球を与えながら、次打者の投前バントを処理。鮮やかに併殺で切り抜けていた。
その高橋は愛知県豊田市生まれ。中学では軟式の豊田南クラブのエース、4番として3年夏の全国中学生大会で準優勝に輝いた。中京大中京高、中京大ではおもに中継ぎで貢献。女子フィギュアスケートの村上佳菜子さんが同級生で「よく話をしました」というのが、プチ自慢である。
「何でも貸します」の近藤産興で、高橋は仮設資材やイベント、介護用品の出入庫管理を担当。試合後は「これから出勤です」と、慌ただしく東海市にある会社の倉庫に向かった。
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