【石川】「排雪」道路なら罰金も 県法令規定「交通 危険招く」  

2021年1月16日 05時00分 (1月16日 10時29分更新)
雪がまき散らされた道路。通行の障害となっている=15日、金沢市内で

雪がまき散らされた道路。通行の障害となっている=15日、金沢市内で

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「水あふれる恐れ 用水路もやめて」


 7日からの豪雪で、北陸の各地で除雪作業が続く中、本紙の「Your Scoop〜みんなの取材班」に、「道路に雪を捨てる行為をやめて」との声が寄せられた。石川県内でもよく見られる光景だが、法令に抵触する可能性がある。交通障害を引き起こしかねない危険な行為として県警も注意を喚起する。となると、どこに雪を持っていけばいいのやら。自治体の担当者らに尋ねてみた。 (小川祥、田嶋豊)
 「安易に道路上へ雪を捨てるのはやめて」。県警の担当者に聞くと、そう広く呼び掛けているそうだ。各署には巡回中に道路上に雪を捨てている市民に注意するようにも指導している。
 根拠法は県公安委員会が定めている県道交法施行細則だ。一三条は「道路における禁止行為」を定め、泥水や汚水、ごみと並び、氷雪などをまいたり、捨てる行為を禁止。凍結する恐れがある際は、みだりに水をまくことも禁じる。これらを守らないと、道交法を違反したことになり、五万円以下の罰金を科せられる。
 用水路に雪を捨てるのはどうだろう。金沢市によると、用水路への排雪を禁止する法律や条例はないが、担当者は「捨てた雪で水があふれる可能性がある」と指摘。九日には市内で水があふれ、店など二棟が床下浸水した。用水路から水を引く消雪装置もあり、正常に作動しなくなる恐れもあるという。担当者は「あくまでマナーとしてだが、用水路への雪捨ては控えてほしい」と求める。
 河川なら水があふれることはなさそう。そう思い、県に問い合わせると、担当者は「大量の雪を捨てると流れをせき止める可能性もある。見つけたら注意対象になる」と話す。河川法施行令は損傷する行為を禁止。大量の雪を捨て水害などを引き起こすなどした場合、六月以下の懲役または三十万円以下の罰金になる可能性もある。
 では、どこに雪をやればいいのか。金沢市は市内八カ所の排雪場のほか、約五百カ所の公園を雪置き場として指定。担当者は「不要な雪は、道や用水路ではなく、近くの公園に置いて」と促す。
 石川県輪島市は市役所前に雪捨て場を開設。混雑を避けるため、業者向けに別の場所に臨時の雪捨て場を用意した。同県小松市は二〇一八年の大雪を教訓に、市内の各町内会に要請して堆雪場所を定めている。それを補う緊急対応として十二日、市内四カ所の公共用地にも排雪場所を設けた。
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