地元の食材 洋菓子で発信 氷見出身シェフ地域活性化に意欲 七尾中心部 20日開業

2021年1月16日 05時00分 (1月16日 05時03分更新)
能登や氷見の食材の魅力を発信していきたいと意欲を語るオーナーシェフの藤井幸治さん=七尾市相生町で

能登や氷見の食材の魅力を発信していきたいと意欲を語るオーナーシェフの藤井幸治さん=七尾市相生町で

  • 能登や氷見の食材の魅力を発信していきたいと意欲を語るオーナーシェフの藤井幸治さん=七尾市相生町で
  • 市中心部の店舗跡に新たに開業する洋菓子店「パティスリーアメリ」=七尾市相生町で

 七尾市中心部の相生町(あいおいちょう)の店舗跡地で、洋菓子店「パティスリーアメリ」が二十日に開業する。市役所から歩いて数分の寿司(すし)店隣に位置。富山県氷見市生まれのオーナーシェフ藤井幸治さんのこだわりで、七尾や氷見の食材を使う焼き菓子や生菓子、ショコラを提供する。七尾商工会議所やのと共栄信用金庫、市などの支援事業「ななお創業応援カルテット」のサポートで出店。食材の発信と地域のにぎわいづくりにも一役買いたい考えだ。 (室木泰彦)
 藤井さんは、金沢市の洋菓子店でシェフなどを務め、二〇〇八年からパティシエ辻口博啓(ひろのぶ)さんが手掛けた七尾市・和倉温泉の店「ル・ミュゼ・ドゥ・アッシュ和倉店」でシェフパティシエなどとして経験を積んだ。あめ細工などの制作にも励み、県洋菓子技術コンテストや内海杯技術コンクールで優勝。一六年に国際製菓コンクール「ル・モンディアル・デ・ザール・シュクレ」で総合三位の銅賞に輝いた。
 出身地の氷見や長年働いた七尾など能登の食材を豊富に使う幅広い商品を提供したいと新店にチャレンジ。スイーツを通じ食材の豊富さを発信し、七尾の活性化につなげる考えという。女性をモチーフにした作品が多かったこともあり、女性名をイメージする店名に。入り口脇にガラス窓を設けシェフらが作る様子を見られるようにした。
 店には能登特産の塩や大納言小豆、栗、桑の実、ピーナツ、山イチゴなど、氷見産の灘浦みかんやハトムギなどを使った焼き菓子、近所の老舗小山屋醬油(しょうゆ)店の風味を生かしたクッキー、ショコラティエ(チョコレート菓子職人)越栄(こしえ)亮弥さんのショコラなどがずらり。藤井さんは「能登は山も海もあり自然のバランスが取れて歴史文化もある場所。ここにいるからこそできる菓子で食材の魅力を発信していきたい」と話した。
 十五日は関係者を招いた内覧会を開催。七尾商議所の大林重治会頭(のと共栄信金会長)は「街中の店舗跡に魅力的な店ができてありがたい。能登食祭市場も飲食店が埋まり、コロナ禍の大変な時だが明るい話題で七尾が元気づけば何より」と話した。二十日開業に先立ち十六、十七日は午前十一時からプレ営業で生菓子五個セット二千円(税込み)などを販売。二十日以降は午前十一時開店で商品がなくなり次第終了する。定休日は未定。

 ななお創業応援カルテット 七尾市、七尾商工会議所、のと共栄信用金庫、日本政策金融公庫の4者が2014年、「ななお創業支援業務連携・協力に関する協定」を結び発足。市内の事業者数減少に歯止めをかけるため、各機関の起業支援メニューを一つの窓口で提供できるようにし、準備段階から開業後のサポートまでトータル支援。セミナーや相談会なども開き起業を促す。能登鹿北商工会も加わった。洋菓子店含め累計93件を支援。パティスリーアメリは市スタートアップ事業補助金、のと共栄信金などの協調融資を活用している。


関連キーワード

PR情報