【石川】加賀温泉郷 相次ぐ休館 GoTo停止延長で客急減

2021年1月15日 05時00分 (1月15日 11時50分更新)
休館する旅館が相次ぎ、観光客の姿が少ない温泉街=14日、石川県加賀市山中温泉で

休館する旅館が相次ぎ、観光客の姿が少ない温泉街=14日、石川県加賀市山中温泉で

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事業者悲痛「耐えるしか…」

 新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言や政府の観光支援事業「Go To トラベル」の停止延長を受け、石川県の加賀温泉郷で臨時休館する旅館が相次いでいる。感染が全国に広がり始めた昨春に続く悪夢の再来に、関係者からは「今は耐え忍ぶしかない」と悲痛な声が上がる。(小室亜希子)
 加賀市の山中、山代、片山津の三温泉では、ほぼ満室だった年末年始の予約が、昨年十二月十四日夜のGoTo停止発表で一挙に一〜三割に激減。年明けの一月七日、首都圏の一都三県を対象にした国の緊急事態宣言と同停止延長が追い打ちになり、さらにキャンセルが相次ぎ、中には平日の予約はゼロ、もしくは数組になった旅館もある。小松市の粟津温泉でも同様に「三月までの予約がほとんどキャンセルになった」とこぼす。
 山中温泉では十八軒ある旅館の半数近くが、一カ月近く臨時休館したり、平日は休んで週末のみの営業にしたりと、苦しい対応を強いられている。六日から二月四日まで休館する「お花見久兵衛」の吉本隆平社長は「正月明けはもともと予約が少ない上、首都圏や大阪など主要な出発地から来客を見込めない。平日に一〜二組の状況なら、休館して館内のメンテナンスや従業員研修に取り組み、需要が戻った時に備えたい」と話す。
 片山津温泉の「湖畔の宿森本」は今月、平日中心に七日間の休館を決めた。ただ昨春は三カ月余り長期休館したが、今回は一〜二組の予約でも開ける。森本康敬社長は「大変だが宿泊業の使命もある。今は少しでも経費を絞りながら耐え忍ぶしかない」と話す。
 山代温泉でも大手ホテルグループの二館が、今月末や二月初めまで臨時休館するほか、キャンセルの動向を見ながら平日を中心に休館する旅館が出ている。ある旅館関係者は「食材の仕入れやリネン関係の業者、土産物店など休館の影響は広く及ぶ」と地域経済のダメージを懸念する。

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