コロナ感染防止に成功の台湾は日本の“緊急地震速報システム”活用 IT相のオードリー・タンさん「隔離ルール破った人にメッセージ」

2021年1月14日 17時51分

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宮根誠司

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 新型コロナウイルスの感染拡大防止に成功している台湾のIT相のオードリー・タンさん(39)が14日、日本テレビ系の情報番組「情報ライブ ミヤネ屋」でインタビューに答え、感染拡大防止対策として日本の緊急地震速報システムも活用したと説明した。
 タンさんは、米シリコンバレー勤務を経て、35歳の最年少でIT相に就任。映像で司会の宮根誠司(57)とのインタビューに答えた。
 タンさんは「日本に自然災害の対応を教えてもらいました。隔離のルールを破った人には携帯電話にメッセージがきます。地震の警報システムから教えてもらったやり方です」と語った。
 台湾では昨年3月に25人の感染が確認されたが、4月には感染者ゼロに。現在も「飲食店でもマスク着用、距離を保つことを守り、この冬からは、マスクなしで入店する人には罰金を科すようになりました」。マスク着用を義務化し、12月からは公共交通機関やデパート、映画館で着用を拒否した人には5万5000円を科しているという。
 初動の早さは2003年の重症急性呼吸器症候群(SARS)の教訓からという。2019年12月、「SARSに似た症例が武漢から7例確認されたと台湾のサイトで確認され、武漢から台湾に渡航する人に検疫した。それが台湾を救ったと思います」。世界保健機関(WHO)が新型肺炎について発表する10日前だったという。
 SARSでマスクが不足し、情報が混乱したため、「マスクを備蓄し、2004年、記憶の新しいうちに法整備を進めた」という。今回は、台湾当局が「マスクを買い上げるので平等に行き渡る」と宣言。昨年2月、保険証とひも付け、1週間に2枚、市民が買えるしくみを造った。薬局やコンビニエンスストアで保険証を見せると受け取れる。台湾全土の薬局のマスク在庫をスマホアプリで公開した。
 「間違ったらすぐに変えるんですね」との宮根の質問に、タンさんは「アプリのマスクマップ在庫に間違いがあれば、すぐに謝り、翌週にはアプリデータを変更した。当局は市民を信じ、市民も当局を信じるという反応が出てくると思います」「新型コロナ対策本部は毎日、会見し、記者の質問が尽きるまで終わりませんでした。時間無制限ですべての記者の質問に答えることを徹底すべきだと思います」と市民と当局の信頼関係を築くことの重要性を強調した。
 台湾では今も海外との往来は制限されているものの、国内総生産(GDP)は成長している。隔離された人には保証金3000円余りを日数分支払い、隔離を命じられた人の解雇を禁止しているという。
 タンさんは、特措法に基づく緊急事態宣言が再び出された日本に「ワクチン接種ができるまでは、マスク着用など基本の対策を守って心を強く持ちましょう」とメッセージを送った。

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