北陸道チェーン規制せず 福井立ち往生、18年豪雪教訓に導入も実施見送り
2021年1月14日 16時00分 (1月14日 16時00分更新)
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福井県内の北陸自動車道や国道8号で一時千台以上が立ち往生した大雪の際、チェーン規制が見送られていたことが、中日本高速道路などへの取材で分かった。二〇一八年に県内の国道で同様に多数の車が立ち往生した「福井豪雪」を教訓に、チェーンを付けていない車の通行を制限できる規制が導入されたが、実施は見送られていた。
中日本高速と国土交通省福井河川国道事務所はそれぞれ「除雪可能」と判断していた。福井県は、チェーン規制しなかった対応の是非や、渋滞情報提供のタイミングなどを検証する。
一八年の大雪では、福井県あわら市から坂井市までの間の国道8号で、約千五百台の車が立ち往生。負傷者も出た。これを受け、国交省は大雪特別警報が出た場合などに、県内の国道8号や北陸道の三区間で冬用タイヤでもチェーンを取り付けていない車の通行を制限できる規制を一八年十二月に導入した。
北陸道では今月九日、チェーンを付けていないトラックが丸岡インターチェンジ(IC)付近で事故を起こすなどし、県によると、十二日までに複数区間で計千五百台が立ち往生。中日本高速と同事務所はこの間、チェーン規制を実施しなかった。
中日本高速は「大雪特別警報...
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