丑年「魂の一曲」に心込め  福田こうへい、郷里の民謡への思い

2021年1月14日 16時00分 (1月14日 16時00分更新) 会員限定
「民謡は今も緊張します」と語る福田こうへい=東京都文京区で

「民謡は今も緊張します」と語る福田こうへい=東京都文京区で

  • 「民謡は今も緊張します」と語る福田こうへい=東京都文京区で
  • 復興支援のチャリティーライブで、ファンから大歓声を浴びた福田こうへい=2016年11月、宮城県名取市で
  • 昨年秋、岩手・大船渡産のサンマをアピール=東京都内で
 今年は丑(うし)年。人気歌手の福田こうへい(44)は、出身地の岩手に伝わる「南部牛追唄(なんぶうしおいうた)」には格別の思いがある。歌謡界デビュー前、民謡で旋風を巻き起こしてきた福田にとって「魂の一曲」であり、東日本大震災で苦しい日々を送る人々を励ました曲でもある。「3・11」から十年。「演歌より緊張するのが民謡」と姿勢を正し、「自分たちの代表」と応援してくれる郷里の人たちの思いも込め、大切に歌い継ぐ。 (藤浪繁雄)
 福田は盛岡の民謡一家に育ち、父の福田岩月(がんげつ)(故人)は実力派として知られたが、自身は父に反発するなど、民謡とは一線を画していた。呉服店の営業職として働いていた二十三歳の時、スイッチが入り、独学で挑み始めた。「オヤジをびっくりさせたい」。そんな一心だった。
 「南部−」は藩政時代、海産物や塩などの荷を積んだ牛と歩んだ道中、牛方が歌ったことがルーツとされる。この曲の全国大会が開催されるなど、岩手を代表する民謡だ。情趣あふれる曲だが、発声やこぶしの回し方など歌唱は難しい。岩月が大会で一位になれなかった曲でもある。
 福田はさまざまな民謡歌手の歌を録音し、手本となる歌唱法を...

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