希望地へタクシー送迎 加賀市交通サービス 実証事業あす開始

2021年1月14日 05時00分 (1月14日 11時03分更新)
 加賀市は十五日から、高齢者の外出を支援する交通サービスの実証事業を始める。外食や趣味を目的にした外出を促し、より生き生きと暮らすための交通サービスのあり方を探る。二月中旬まで。
 地域の高齢者サロンからモニター二十人を既に選定した。希望に応じて、サロンのある公民館と目的地の間を送迎する。目的地は温泉やカフェ、レストラン、観光文化施設など二十数カ所。セダンタイプのタクシーを使い、新型コロナウイルス感染対策を徹底した上で一〜三人が乗車できる。実証期間中は料金無料。
 市は主に通院や買い物支援を目的に、乗り合いタクシー「のりあい号」を運行している。ただ運行ダイヤやルートに制限があり、楽しみが目的の外出には利用しづらいという。より幅広いニーズに対応することで運転免許証の返納を促す目的もある。どんな外出ニーズがあるかや、地域経済や健康状態への効果などを調査する。
 実証事業は本年度、県内で唯一採択された国土交通省の「日本版MaaS推進・支援事業」の一環で取り組む。ほかにも子どもの塾の送迎サービスや、観光客向けのデマンド交通サービスの実証にも取り組む。これらの調査結果を踏まえ、より便利で利用しやすい交通サービスの実現を目指す。
 市スマートシティ課の担当者は「久しぶりに友達と出かけるなど、移動サービスによって、生活に張りが出たり、楽しみが増えたりする。高齢化が進む中で、公共交通をより充実したものにしていく」と話す。(小室亜希子)

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