悩む自分 変える一冊に 先端大・特任教授と講師が共著

2021年1月14日 05時00分 (1月14日 11時02分更新)
共著の新刊本を手にする川西俊吾さん(左)と元山琴菜さん=能美市の北陸先端科学技術大学院大で

共著の新刊本を手にする川西俊吾さん(左)と元山琴菜さん=能美市の北陸先端科学技術大学院大で

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中高生ぜひ 解決策探って

 北陸先端科学技術大学院大(能美市)グローバルコミュニケーションセンターの川西俊吾特任教授(67)と元山琴菜講師(34)が、共著「あたらしい自分との出会い New Self」(海象社)を出版した。互いの研究テーマであるグローバル教育と差別の視点から書き上げた。二人は「生きづらさを感じている人に、自分を変えるきっかけづくりで読んでほしい」と口をそろえる。(平井剛)
 将来に多くの悩みを抱える中高生が主な読者対象。授業中の教師と生徒の会話文も交えて読みやすくした。多様性や国際理解が叫ばれながらも、社会から差別が一向になくならない現実をどう捉えるのか。一人一人が自分らしく生きていくには、自分をどう変える必要があるのか。読者にこれらの問題を提起しながら、解決策を一緒に探っていく。八章百五十二ページ。税別千円。
 元山さんは「人はいつでも変われるんだよ、とのメッセージを込めた。自分は幸せになれないと思い込んでいる人が、この本で救われれば」と語る。扱うテーマが差別や人権で、普遍性を持った内容のため、今後は英語訳本も出版する。川西さんは「世界中の人に読んでもらえたらいい」と話す。
 二人はもともと師弟で、川西さんが米国トランスパシフィックハワイカレッジでグローバル教育を教えていた当時、留学中の元山さんがゼミ生として学んでいた。川西さんが二〇〇九年に北陸先端大に移り、元山さんが一六年に研究員で同大に加わってから、共同プロジェクトなどを行うようになった。
 共著は初めてで、出版には二年ほど要したが、川西さんは「ここで一緒に働き始めた時から、二人で本を出したいと考えていた。その目標がようやくかなえられた」と喜んでいる。

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