ネット寄付で生活支援を 海外添乗員と七尾の食品事業者
2021年1月14日 05時00分 (1月14日 10時57分更新)
街づくりセンター企画
七尾市の活性化を目指す七尾街づくりセンターと、外国旅行に同行する海外添乗員の派遣会社「マンデラ」(東京)は、新型コロナウイルスの影響を受ける同社従業員と七尾の食品事業者を両方支援するクラウドファンディング(インターネット上での資金調達)を行っている。集めた資金で七尾の食品業者から米を買い、仕事を失った添乗員に贈り生活支援につなげるもので、二十日まで寄付を受け付けている。(中川紘希)
マンデラは、旅行会社が企画する海外ツアーに同行し旅程を管理運営する添乗員を派遣している。だが、新型コロナの影響で海外旅行が困難になり、昨年三月ごろから仕事の依頼がなくなった。数十人の契約社員の生活を支えるための新事業を探そうと、七尾の事業継承を仲介する同センターに相談したことをきっかけに知り合った。
一方、七尾市でもコロナ禍の影響は深刻。米飯などを提供する食品製造業者は、取引先の旅館の宿泊者減少や学校の休校などで、減収している。この状況を知ったマンデラは、センターと協力し、ウェブサイト「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」で資金調達を昨年十一月から開始。返礼品には同社オーナーの梁瀬昌宏さんが手掛けた添乗員の仕事に関する著書などを用意した。
支援の目標額は三百万円だが、十三日現在の総額は約十四万円と伸び悩んでいる。センター職員の浜田宏勝さんは「地元業者や能登と関わりを持ってくれる企業の助けになれば。従業員の方に能登の米の魅力を知ってもらえば、将来的に観光に訪れてもらえるかも」と話した。サイトへのアクセスは「キャンプファイヤー」「マンデラ」で検索。(問)同センター0767(57)5413
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