<EYES> エッセイスト 小島慶子 オンライン年越し

2021年1月14日 05時00分 (1月14日 09時43分更新)
 皆さんは誰と新年を迎えましたか? 私は初めて、家族と離れ離れのお正月でした。私は日本、夫と息子たちはオーストラリアのパース。時差は1時間しかないので、タブレット端末でビデオ通話をしながらの年越しでした。日本が一足先に2021年に。1時間後、今度はパースが新年を迎えました。
 2月から大学生と高校生になる息子たちは、友人の家で年越しパーティーに参加。西オーストラリア州では現在、新型コロナウイルスの感染がある程度抑えられているので、仲間と集まることも可能なのです。年越しといえば、日本では家族や親戚と迎える大切な行事ですが、オーストラリアではクリスマスがそれに相当します。クリスマスは街全体がしーんと静まりかえり、まさに日本のお正月のような神聖な雰囲気に。それを過ぎると新年気分。年越しの際は花火をあげたり、若者たちは仲間とワイワイやったりして過ごします。真夏の新年なので、元日からビーチに繰り出すこともあります。
 そんなわけで、息子たちは友人たちと愉快に過ごす一方、私たち夫婦は昨年に続いて2人だけの年またぎでした。しかも今年は8000キロの海を隔てた画面越し。寂しい半面、ちょっと風変わりで面白かったです。
 日本では毎年必ずNHKの番組「ゆく年くる年」を見ていたので、今年は画面を端末で撮ってオーストラリアに中継。夫と一緒に各地の鐘の音に耳をすませました。パースでは毎年、大みそかの夜に往年の人気歌手たちが出演する歌番組が放送され、年越しの瞬間はシドニー湾の素晴らしい花火の様子が流れます。夫がリビングのテレビ画面を映してくれたので、今年も堪能できました。もう7回目となる南半球の新年。来年は、一緒にパースで迎えられますように!

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