湖西歌舞伎保存会 道具の保管拠点探してます

2021年1月14日 05時00分 (1月14日 05時01分更新)
老朽化した倉庫で、こども歌舞伎に貸し出す大道具を新調する保存会員ら=湖西市鷲津で

老朽化した倉庫で、こども歌舞伎に貸し出す大道具を新調する保存会員ら=湖西市鷲津で

  • 老朽化した倉庫で、こども歌舞伎に貸し出す大道具を新調する保存会員ら=湖西市鷲津で
 湖西市鷲津にある湖西歌舞伎保存会の道具倉庫が老朽化し、所有者の市から三月中の立ち退きを迫られている。収納スペースが広いことから、近隣地域の地歌舞伎保存会の大道具の制作や保管も請け負う拠点としても活用してきた。新たな移転先として、市内の空き物件を探している。 (鈴木太郎)
 地歌舞伎は江戸時代から市内各地で続けられていた。一時途絶えたが、湖西歌舞伎保存会が文化を復活させようと、一九七九(昭和五十四)年に発足。毎年六月の定期公演前には道具倉庫以外に集会場(同市利木)を借り、平均六十代の十人余が稽古に励んでいる。
 道具倉庫は、一八八四(明治十七)年に建設された建物を一九五七(昭和三十二)年に現在地に移築した旧表鷲津公会堂で、九五年に自治会が市に寄付した。二〇〇五年ごろから湖西歌舞伎保存会が使用している。
 土間と手前に三十畳、奥に十畳の部屋があり、幕や小道具だけでなく、四メートル近くある大道具も収納できる。片側一車線の市道からも近く、トラックで道具を持ち運ぶ際も都合が良い。先人から代々引き継いだ道具が多数保存されているほか、新たな道具の制作の場としても活用している。
 保存会代表の青島一郎さん(61)=同市新所=によると、大道具が入る倉庫を持つ歌舞伎保存会は近隣に少ない。三重県東員町のこども歌舞伎の公演では、湖西の保存会から毎年道具を貸し出している。
 市の公共施設再配置個別計画では「老朽化が著しく安全性に課題がある」とされ、市は三月までに保存会との契約を打ち切り、二一年度中に解体する予定だ。
 これまでに挙がった移転先候補は駐車場が狭く幹線道路から遠いといった課題がある。保存会員は知人を通じて市内の空き倉庫などを探しているが、移転の見通しは立っていない。青島さんは「今ある道具は維持したい。使われていない倉庫や工場、家などの情報があれば、早めに寄せてもらいたい」と語る。青島さん=電090(4233)4127か、保存会メールアドレス=kosaikabukihozonkai@gmail.comまで連絡する。

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