地域を巡る「氏神様」 磐田・三島神社

2021年1月14日 05時00分 (1月14日 05時01分更新) 会員限定
禰宜(右)がささげ持つご神体にさい銭を投じる人たち=磐田市豊浜で

禰宜(右)がささげ持つご神体にさい銭を投じる人たち=磐田市豊浜で

  • 禰宜(右)がささげ持つご神体にさい銭を投じる人たち=磐田市豊浜で
 初詣とは逆に氏神様が地区を訪問−。磐田市豊浜で十三日、地元の三島神社のご神体が町内を巡って一年の平穏を願う神事「氏神様の年始回り」(市無形民俗文化財)が営まれた。氏子は近くに来てくれたご神体にこうべを垂れ、安寧を願った。
 市教委文化財課によると、明治時代以前に始まったらしいが、由来はよく分かっていない。
 この日は地区内で選ばれた禰宜(ねぎ)二人が黒い礼服に身を包み、三島神社のご神体を盆に載せると目より上にささげ持ち、神社を出立。同じ道を通らないように、地区内の七つの班の班長の自宅を順番に回った。
 集まった人たちは、ご神体が到着すると両手を合わせて頭を下げ、さい銭を投じた。
 四キロの道のりを一言もしゃべらずに歩き通して神社に戻った禰宜の寺田巧さん(61)は「緊張のせいか、軽いと思っていたご神体が重かった」と、役目を終えほっとした様子だった。 (宮沢輝明)

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