「皇風萬里」親政を賛美 象徴天皇制発案の杉森「寄せ書き日の丸」に

2021年1月14日 05時00分 (1月14日 05時00分更新) 会員限定
早稲田大教授ら41人の署名と言葉が並んだ「寄せ書き日の丸」を説明する北原専門員=東近江市の県平和祈念館で

早稲田大教授ら41人の署名と言葉が並んだ「寄せ書き日の丸」を説明する北原専門員=東近江市の県平和祈念館で

  • 早稲田大教授ら41人の署名と言葉が並んだ「寄せ書き日の丸」を説明する北原専門員=東近江市の県平和祈念館で
  • 杉森が書いたとみられる「皇風萬里」の寄せ書き
 戦後の憲法研究会の一員で、象徴天皇制発案者とされる杉森孝次郎(一八八一〜一九六八年)が、天皇の親政を賛美する言葉を、学徒出陣する学生らに向けた「寄せ書き日の丸」に残していたことが分かった。所蔵する県平和祈念館(東近江市)が十三日、発表した。寄せ書きには「青い山脈」で知られる作詞家の西条八十や、言語学者の金田一京助ら当時の早稲田大教授ら計四十一人の名前や、激励の言葉が書かれていた。 (斎藤航輝)
 現在の日本国憲法の原案となった連合国軍総司令部(GHQ)改憲草案は、憲法研究会が発表した憲法草案要綱を参考に作成され、杉森は象徴天皇制の概念の発案者とされている。
 寄せ書きには「天皇の良い政治がはるかかなたまで広がるように」との意味がある「皇風萬里(こうふうばんり)」の言葉と、左下に「杉森孝次郎」の署名が添えられている。同館は、位置関係や筆跡から、杉森の書とみている。
 同館によると、寄せ書きは縦七十三センチ、横九十七センチで、四三年十月ごろ、当時早大生だった故熊谷直孝さん(旧朝日村出身)が教授らに求めて作成した。熊谷さんは二〇〇四年の聞き取り調査に「早稲田の顔となる先生方に一筆を頼みに教授室を...

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