元中日エース吉見一起さん 古巣トヨタで“テクニカルアドバイザー”就任…指導者の道へ第1歩
2021年1月14日 05時00分
昨季限りで現役引退した元中日の吉見一起さん(36)=本紙評論家=が13日、社会人時代に所属したトヨタ自動車野球部のテクニカルアドバイザーに就任した。今後、同野球部のキャンプにも同行。竜のエースの看板を背負い、プロで90勝(56敗)を挙げた勝利へのノウハウを後輩育成に生かす。
「まず、指導者としての機会をいただき、トヨタ自動車に感謝しています。社会人時代に成長させていただいた場所で、今度は恩返しする番です。指導者としては1年生。選手と意見交換しながら勉強して、成長したいと思っています」
金光大阪高から名門トヨタの門をたたいた。右肘手術を乗り越えて、2006年に希望枠で竜入団。リハビリを含めた社会人時代の経験が血となり、肉となり、プロでの成功に結び付けた。築いた土台が頑強だったからこそ最多勝2回(2009、11年)、最優秀防御率(11年)のタイトルとなって表れた。
「第2の吉見」育成に向けて伝えたいのは、技術だけでなくメンタルにも及ぶ。「投手の技術的な指導にとどまらず、試合に臨む姿勢や準備の大切さなど、プロで培った知識や経験を少しでも還元できればと思っています」。プロ15年でかみしめた栄光と挫折、喜怒哀楽のすべてを抱き締めて指導者としての第一歩を踏み出す。
【おすすめ記事】
◆中日・根尾が口にした3年目への“覚悟”【川又米利インタビュー】
◆ドラフト1位・高橋宏斗の原点は兄の影響で始めたリビングでの野球遊び
◆14年ぶり中日復帰の福留「いただいたチャンス、精いっぱい」勝負代打で恩返しだ
◆中日・根尾が口にした3年目への“覚悟”【川又米利インタビュー】
◆ドラフト1位・高橋宏斗の原点は兄の影響で始めたリビングでの野球遊び
◆14年ぶり中日復帰の福留「いただいたチャンス、精いっぱい」勝負代打で恩返しだ
関連キーワード
PR情報