元中日・小田幸平さん「オレについてこいっ!」古巣コーチ就任 149キロ左腕に「めっちゃ期待」
2021年1月12日 18時48分
今秋ドラフト上位候補に挙がる三菱重工ウエストの最速149キロ左腕、森翔平投手(22)=関西大=が12日、明石市の同社グラウンドで始動した。強化のため統合・再編されて名称が「三菱重工神戸・高砂」から変更。チームが都市対抗と日本選手権の制覇を目標に掲げるなか、心強いサポート役も加わった。元中日捕手で新任の小田幸平ヘッドコーチ(43)も指導を開始した。
「オレについてこいっ!」。初対面で小田ヘッドから頼もしい言葉を投げかけられた。今季は入社2年目。森はプロ解禁を迎えると同時に、中日では谷繁元信捕手(元監督兼任)の控えに甘んじていたとはいえ、控え捕手として存在感のある役割を果たしていた元プロ経験者から日常的に学べることになったのだ。
「試合のなかで1回から9回までの考え方だったり、ペース配分だったり、配球だったり。普段の練習から聞けることは聞いていきたい」
昨年は都市対抗予選で好投しながらも、終盤に勝負を決められる一発を浴びた。チームは出場を逃し、森はNTT西日本の補強選手として出場するも、先発を任された試合で6安打2失点と打ち込まれ、2回すらもたなかった。
「真っすぐを打たれて散々でした」
調整がうまくいかなかったことも理由に挙げるが、その反省にもとづいてストレートの質の向上を目指す。都市対抗で計測された投球の回転数が約2200回転だったことから「良い投手は2400回転ぐらい。そこを目指したい」と話す。
「恩返しをしたい」と古巣に戻ってきた小田ヘッドは、森について「森を筆頭にレベルアップさせたい。めっちゃ期待してます。性格も良いし、投手として全部が良い。だからプロも注目している」と潜在能力の高さを買っている。都市対抗の不調もすでに分析済み。チームの全国制覇を果たすとともに、森をプロへ送り出す気概だ。
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