親方にしとくの勿体ない…荒磯・安治川両親方のテレビ解説がいいコンビ 立て板に水の荒磯さんにアナも真っ青【北の富士コラム】

2021年1月12日 11時30分

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初場所2日目、大栄翔(左)にはたき込みで敗れた貴景勝

初場所2日目、大栄翔(左)にはたき込みで敗れた貴景勝

  • 初場所2日目、大栄翔(左)にはたき込みで敗れた貴景勝
 2日目の土俵にまた波乱が起きた。私が優勝候補に挙げていた貴景勝が伏兵の大栄翔にいいところなく敗れた。これで早くも2連敗。優勝どころか横綱昇進は絶望的となったわけである。
 敗因は、ひと言でいうと重圧であろう。初日もこの日も立ち合いは決して悪くはなかった。攻める場面も見られたが肝心の足が出ていない。足が出ないから簡単に前に落ちるのである。それと、もう少し肩の力を抜いてはどうだろう。3日目からは伸び伸びといこう。まず1勝を挙げることである。
 候補の2番手に挙げた照ノ富士も負けた。私の予想は実に当てにならない。われながら感心する。じゃなくて、情けない話である。照ノ富士の立ち合いは踏み込みもよく、先に右をのぞかせ前に出た。ここまでは照ノ富士のペースであったが、阿武咲がうまく左へ回り込んでもろ差しとなった。解説の荒磯親方が取組前の予想で盛んに阿武咲の好調ぶりを語っていたが、ズバリ的中であった。もろ差しになると、一気に攻めて寄り切った。
 恐るべし荒磯の予言。見事な阿武咲の速攻相撲。今場所の台風の目にならんとするほどの勢いである。照ノ富士は顔面をぶちかまされたのが不運であった。前歯の2、3本は欠けたのではないか。気を落とすような負け方ではないので立ち直るだろう。
 初日は強かった御嶽海だが、この日は実に弱かった。宝富士に力でねじ伏せられてしまった。相撲が少し長引くと、すぐに息が上がったりするようだ。これでは期待はできないだろう。
 朝乃山は持ち前のスケールの大きな相撲で初日を出した。特に右のかいなの返しがすごかった。大きな北勝富士が土俵下まで吹っ飛んだ。万全の内容にも朝乃山は首をひねって不満そうであったが、もっと自分の相撲に自信を持った方がいいと思う。
 正代は初日に続き2日目も素晴らしい出足で快勝。足を引きずって花道を下がったが大丈夫だろうか。先場所のようなこともあるので、余計な心配をしてしまう。
 2日目は相撲もそこそこ面白かったが、テレビ放送の荒磯、安治川両親方の話が楽しめた。まるで立て板に水のような荒磯さんと、対照的に口数は少ないが実にポツリと味のある語り口の安治川さんといいコンビである。親方にしとくのはもったいないくらいだ。特に荒磯さんは、現役時代とはまるで別人。世の中の不幸を全部背負い込んだように笑顔はほとんど見せなかったが、今では満面に笑みを浮かべ、理路整然と解説を務めている。アナウンサーも真っ青である。
 それにしても寒かったですね。3日目はどうやら雪が降るようです。コロナ禍に大雪と災難ばかり続く今日この頃。みなさんも十分に気を付けてください。それでは、今夜は鍋焼きうどんでも食べましょう。ナニ? 誰が作るんだって? 当然、私です。
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