大雪とコロナ飲食店悲鳴 「どこも休んでいる」

2021年1月12日 05時00分 (1月12日 11時02分更新)
繁華街の片町で雪かきに汗を流す飲食店関係者ら=11日、福井市順化1で

繁華街の片町で雪かきに汗を流す飲食店関係者ら=11日、福井市順化1で

  • 繁華街の片町で雪かきに汗を流す飲食店関係者ら=11日、福井市順化1で

片町


 大雪に見舞われた嶺北地方の飲食店関係者は、新型コロナウイルス感染拡大による経営への打撃と重なった。除雪のめどが立たない地域もあり、生活への苦しみが増している。=(谷出知謙)
 県内随一の繁華街、福井市の「片町」。十一日、街を歩くと融雪装置がある道は除雪が進んでいたが、メイン通りには積雪が残る。バーを営む四十代男性は三連休すべてで休業した。「タクシーも代行も来ないし、コインパーキングは埋もれている。お客さんもスタッフも街に来られない。どこの店も休んでいる」
 コロナ禍で、夜の街とされる繁華街に人は戻らない。昨年十二月からは全国的にコロナの感染拡大が進み、この男性は「売り上げがさらに駄目になった」と言う。大雪により、業者に依頼する酒やおしぼりは届かず、この一週間は営業できないと考える。「無理して店を開けてもお客さんが来ないから」と嘆いた。
 一六〇センチ超の積雪を観測した大野市の割烹「食彩しらとり」は、「開店休業状態」だ。コロナの影響でテークアウトが売り上げの柱に変わったが、大雪で客が店まで足を運べない状況が続く。店主の七十代男性は「大野は車がないと動けない。駐車場も除雪しないと。まひしてます。大打撃」と話した。
 物流を心配する声も。鮨長(福井市順化二)の板長、片山善豊さん(47)は「ネタを仕入れられるかが心配」と危惧。それでも、予約がある十二日に店を開けるため、早朝からスコップを手に汗を流していた。

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