漢字で楽しいデザイン制作 津幡の金箔職人 塚本さん
2021年1月12日 05時00分 (1月12日 10時32分更新)
津幡町太田の金箔(きんぱく)職人、塚本守利さん(76)が、漢字を基にしたデザインの制作を楽しんでいる。和紙に張った金箔の上に、まるで笑っているかのようにアレンジした漢字を塗料で描く。「笑顔」の文字の作品を知人に見せると好評だったこともあり、昨秋から続けている。
「東」は大相撲の横綱をイメージし、土俵入りの姿のように仕上げた。「春」の「日」の部分は桜の花びらで表現した。めでたい漢字を中心に選び、「祝」「福」「宝」など十四文字を手掛けた。
「趣味で面白半分でやっている。どんなデザインにするか、長いものは一週間も考えた。でも、その考えているときが一番楽しい」と塚本さん。妻信子さん(73)もアイデアを寄せる。
次は、えとを題材に案を練っている。塚本さんは「ことしも新型コロナウイルスがまん延しているが、しょぼくれてばかりはいられない。笑顔で楽しい年にしたいし、そうなるように願いながらこしらえている」と話す。(島崎勝弘)
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