大雪 県内3人死亡、23人重軽傷 北陸道 一時1500台立ち往生   

2021年1月11日 05時00分 (1月11日 10時06分更新)
自衛隊員によって立ち往生した車両の周りの除雪が進む北陸自動車道下り線=10日午後4時5分、坂井市丸岡町四郎丸で(ドローンで山田陽撮影)

自衛隊員によって立ち往生した車両の周りの除雪が進む北陸自動車道下り線=10日午後4時5分、坂井市丸岡町四郎丸で(ドローンで山田陽撮影)

  • 自衛隊員によって立ち往生した車両の周りの除雪が進む北陸自動車道下り線=10日午後4時5分、坂井市丸岡町四郎丸で(ドローンで山田陽撮影)

 県、陸自に派遣要請 

 強い寒波の影響で大雪となった嶺北地方は十日、降雪の勢いは弱まったが、積雪による混乱が続いた。北陸自動車道では、複数箇所で一時、計約千五百台の立ち往生が発生し、県は陸上自衛隊に災害派遣を要請。交通機関は大幅に乱れ、死者やけが人も相次いだ。福井地方気象台は十一日も降雪が続くとの予報を出し、引き続き交通障害などに警戒を呼び掛けている。 (藤共生、今井智文)
 県や消防によると、十日午後六時までに除雪中の事故や体調不良で福井市と大野市で三人が死亡、福井市で二人が重傷。同市と坂井市、大野市、勝山市、永平寺町、あわら市で二十一人が軽傷を負った。十日には福井市の女性(79)と大野市の六十代の男性がいずれも雪の中に埋まった状態で発見され、搬送後に死亡が確認された。
 北陸自動車道ではピーク時に福井北インターチェンジ(IC)や丸岡IC周辺の上下線計四カ所で、合わせて約千五百台の車両が立ち往生。順次救援が進められたが、中日本高速道路によると午後五時現在、三百三十六台が残っている。国道8号では除雪のための通行止めが発生し、福井市からあわら市にかけて大規模な渋滞が発生した。
 県は北陸道での立ち往生発生を受け、十日午前四時に災害対策本部を設置し、陸上自衛隊に災害派遣を要請。金沢駐屯地(金沢市)などから二百八十五人が出動し、北陸道と国道8号で除雪や食料の配布などに当たった。
 県は福井、あわら、坂井の三市に災害救助法の適用を決定。立ち往生した車の救援費用などは国と県が負担する。
 気象庁によると十日午後五時現在の積雪の深さは、福井一〇〇センチ、大野一五〇センチ、大野市九頭竜一七二センチ、南越前町今庄九〇センチ、武生五九センチ、敦賀一五センチ。
 福井地方気象台は、今後も降雪は続くと見込む。十一日午後六時までに予想される二十四時間降雪量は嶺北の平地で一五センチ、山地で三〇センチ、奥越で三〇センチ。嶺南東部の平地で一五センチ、山地で二〇センチ。嶺南西部の平地で五センチ、山地で五センチ。

 電車やバス 運休相次ぐ 国8でも立ち往生

 大雪に見舞われた県内は十日、北陸道で最大約千五百台が立ち往生し、国道8号の一部でも渋滞が発生。公共交通機関では鉄道、バスとも運休が相次いだ。
 鉄道はJRの北陸線特急サンダーバード17号が九日夕から福井駅で乗客百二十八人を乗せたまま動けなくなり、乗客は車内で一夜を明かした。乗客には軽食や飲み物を配られた。普通列車は九日夕方から春江、森田、武生の各駅で動けなくなり、春江駅の停車列車は福井駅に、森田駅の停車列車は芦原温泉駅に十日朝に動かした。十日のJRはサンダーバード、しらさぎとも始発から終日運転を取りやめた。普通列車も大聖寺(石川県)−敦賀駅間で終日運休とした。越美北線も始発から終日運休。えちぜん鉄道、福井鉄道も全線で終日運転を休止した。
 北陸自動車道は上り線で九日午前十一時四十分から福井インターチェンジ(IC)−丸岡ICが、十日午前十時からは丸岡IC−加賀IC(石川県)が通行止め。下り線は九日午後十一時二十五分から武生IC−福井北ICが、十日午前十時十分から福井北IC−加賀ICが通行止めとなった。
 中部縦貫自動車道永平寺大野道路は全線通行止め。県内の国道は国道8号であわら市や坂井市、福井市などで立ち往生が発生した。ほかにも大野市の国道158号など各地で事故や除雪のため通行規制や通行止めとなった。
 路線バスは京福バス、福井鉄道ともに全便を、福井鉄道は福井市内などの嶺北五路線を運休した。京福バスの高速バスは、東京・名古屋・大阪の上下線ともに運休した。
 公共交通機関への影響は十一日も続く見込み。JRは北陸線の普通列車と特急列車は本数を減らして運行する。金沢−敦賀間は始発から五割程度の本数で運行する予定。えちぜん鉄道、福井鉄道は午後五時現在、運行の目途は立っていない。路線バスは京福バスは全便運休、福井鉄道は十一日朝の状況を確認して判断する。 (長谷川寛之)

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