「3季ぶり御神渡り」高まる期待 諏訪湖面に薄氷、観察の八剣神社
2021年1月11日 05時00分 (1月11日 05時00分更新)
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強い冬型の気圧配置の影響で県内は十日、冷え込みが厳しく、諏訪湖では湖面に広い範囲で薄氷が張った。湖面に張り詰めた氷が割れて筋状にせり上がる「御神渡(おみわた)り」の出現に向け、五日から諏訪市豊田の湖畔で湖面観察を続けている八剣神社(諏訪市)の宮坂清宮司(70)は「久しぶりに氷の張った湖を見た」を顔をほころばせた。
この日の諏訪の最低気温は氷点下六・四度。八、九両日も最低気温は氷点下六度以下となっていた。
薄氷は、沖合三十メートルほどまで広がっていた。観察総代が氷斧(こおりよき)で岸辺の氷を割ると、厚みは一〜二センチほどあった。水温は〇・一度。
宮坂宮司は「寒気がもう一度来ると、おそらくほぼ全面結氷するのではないか。氷の感触は冷たいけど、心は燃えてくるものがある」、観察総代の藤森雅史さん(63)は「昨年と一昨年は氷斧を持ってくることもなかったので、使えて良かった。もっと氷が厚くなってくれれば」と、三季ぶりの御神渡りの出現へ期待を高めた。
(倉形友理)
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