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来いコイ コロナ終息のとき 庄川 お神酒飲ませ厄払い

2021年1月8日 05時00分 (1月8日 05時03分更新)
コイにお神酒を飲ませる厄年の男性たち(右側2人)=砺波市庄川町金屋で

コイにお神酒を飲ませる厄年の男性たち(右側2人)=砺波市庄川町金屋で


 お神酒を飲ませたコイを川に放ち、厄を払う砺波市庄川町金屋の伝統神事が七日、庄川水記念公園の鯉(こい)恋の宮であった。
 数え二十五歳と四十二歳の地元在住の男性五人が羽織はかまや背広姿で地元の神社でおはらいを受けた後、体長約四〇センチのコイの口にお神酒を注ぎ、計四匹を庄川に放流した。例年は厄年の男女がペアでお神酒を飲ませている。今年は新型コロナウイルスの影響で出身者が帰省しづらく、数え三十三歳の女性の参加がなかったため、主催する庄川峡観光協同組合の坂井彦就(ひこなり)理事長らが法被姿で手伝った。
 数え二十五歳で唯一、参加した会社員天野翔さん(24)は跳びはねるコイに四苦八苦しながらも二匹を放ち「コロナに感染しないよう仕事がうまくいくよう願った。来られなかった同級生の分も厄払いができた」と話した。会社員斎藤貢市さん(40)は「自分の健康とコロナの終息に願いを込めた」と語った。
 コロナの影響で例年行っている地元園児らによるコイの放流や、開運七福鍋の振る舞いは中止され、見物客も少なかった。
 一八一六(文化十三)年、地元神社の遷宮祭でお供えのコイが長時間の神事後も生きていたことから、強い生命力にあやかり厄を託して放ったことが神事の起源とされる。 (松村裕子)

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