福井「開催、直前まで検討」 コロナで揺れる成人式

2021年1月7日 05時00分 (1月7日 09時51分更新)
 

直前の帰省で参加は控えて 大野など

 県内では十日、十五市町で成人式が一斉に開かれる予定となっている。しかし、新型コロナウイルス対策で政府が一都三県に対して七日に緊急事態宣言の再発令を決定する方針でいることを受け、「開催可否を直前まで検討する」という自治体も出てきた。「首都圏から地元への移動を控えてほしい」と呼び掛け始めた市も。「大人の門出」が直前になって揺れている。(籔下千晶、尾嶋隆宏、今井智文、山本洋児)
 成人式について、既に越前町は中止、池田町は三月に延期すると決定している。残る十五市町に六日取材したところ、いずれも「開催予定」と回答した。
 ただ緊急事態宣言の再発令が急浮上し、少なくとも三市が「状況次第で中止もあり得る」とした。福井市は「宣言の内容、県の動向も勘案し、直前でも中止にする可能性がある。その場合はホームページや会員制交流サイト(SNS)で周知する」と説明。あわら温泉のグランディア芳泉が式典会場のあわら市は「市の施設でないので、協議によっては中止になる」、小浜市は「宣言が全国を対象にするとなれば中止もある」という。
 各市町によると、新成人となる県外の学生らは年末年始に帰省し、そのまま実家で過ごす人が多い。式典でクラスター(感染者集団)が起きないよう、各市町は昨年末から新成人に対し「県外から参加する人は二週間前までに帰省して」と呼び掛けてきた。
 緊急事態宣言の動きをにらみ大野市、あわら市、越前市は「首都圏から直前に戻って、式に参加するのは控えてほしい」などとの呼び掛けを始めた。今週末に福井入りする新成人がいる可能性もあるためだ。大野市の担当者は「会場入りできなくても、式典はユーチューブで当日配信する。パンフレットなども後日送る」と理解を求める。
 直前となって右往左往する事態に、各市町の担当者からは「新成人に対応を伝達する時間もなくなっている。国が宣言の中身を示すのが遅い」といら立つ声も聞かれた。
 成人式を予定している十五市町では新型コロナ対策として、式典を二部制や二会場制にしたり、時間を短縮したりして三密を避ける。ネットでの動画配信、座席の間隔を保つ、健康チェックシートの当日提出などの取り組みもする。

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