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中日・根尾が口にした3年目への“覚悟”「やはり内野にこだわっていきたいです」【川又米利インタビュー】

2021年1月5日 13時06分

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2020年1月、中日選手寮・昇竜館で(筆者提供)

2020年1月、中日選手寮・昇竜館で(筆者提供)

【川又米利のクローズアップ】

一段一段しっかりと


 走攻守そろった逸材で、入団当初から大きな期待が寄せられている根尾昂内野手(20)。プロ2年目のシーズンは8月に初安打を記録し、1軍で9試合に出場した。契約更改交渉後の会見では「レギュラーを奪取するためには、まだまだ段階を踏むべきだというのはわかっているので、一段一段、しっかりと上っていくつもりです」と3年目への意気込みを語った。2020年は1軍での出場機会を増やすために外野にもチャレンジしたが、本人は「やはり内野にこだわっていきたいです」ときっぱり。遊撃で好守を誇る京田に挑んでいく目標も掲げ、選手層の底上げにもつながる定位置争いが今から楽しみだ。
―20年はコロナ禍で苦しみ、誰も経験したことがない一年になった。
「開幕が大幅に遅れることが決まり、この先どうなってしまうんだろうと。その不安を打ち消すためにも必死で練習しました。でもずっとマシン打撃だったので、生きた球が打ちたくて、早く全体練習が始まってほしいと願う毎日でした。そしてやっと開幕を迎えて。だけどあっという間にシーズンが終わってしまいました」

楽になったプロ初安打


8月11日、マツダスタジアムの広島戦で、D・J・ジョンソンから右前にプロ初安打を放った。昨年の最終盤、甲子園の阪神戦で1軍デビューして以来、通算17打席目だった。
―初ヒットの瞬間、どんな気持ちだった?
「うれしかったというよりも、気持ちがものすごく楽になり、軽くなりました」
裏を返せば、それまでは「重い荷物」を背負っていたに違いない。大阪桐蔭高時代は甲子園の春夏連覇に貢献し、抜群の野球センスとスター性で全国に名を知らしめた。18年のドラフト会議では4球団が1位指名で競合し、中日へ。将来有望な選手の誕生とあって「岐阜県出身の根尾選手は地元の星。その活躍を早くナゴヤドームで見たい」と1軍デビューを待ち望む声は大変多く、育成方法や起用に関しても大きな注目を集めていった。だが厳しいプロの世界で、ルーキーがすぐに1軍で結果を残し続けることはたやすいことではない。1本打って、やっと「楽になった」という思いは痛いほど分かるし、周りへの感謝を忘れず、真摯(しんし)に野球と向き合ってきた根尾の真面目な性格を考えれば、なおさらだ。
―気持ちが軽くなった…そうかあ。初ヒットまでが長かったからね。
「その前の横浜戦でもスタメンのチャンスをもらったのに、捉えた当たりが野手の正面だったり。打撃の調子は良かったのに、もうチャンスがもらえないかもしれないと思うと、本当に悔しくて仕方がありませんでした。初安打が出た試合でもスタメンで使ってもらったのに4打席目までヒットが出ていなくて。でも5打席目のチャンスが回ってきて。『ここで打たなきゃいつ打つんだ!』と」
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