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SUIの新曲は「AED」明るいロック調で普及呼び掛け「1人でも多くの命を救うきっかけになれば」

2021年1月5日 05時00分

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AEDを手にするSUI(左)と編曲・映像を担当した佐藤竜市

AEDを手にするSUI(左)と編曲・映像を担当した佐藤竜市

 シンガー・ソングライターのSUI(38)が、心停止状態の蘇生に利用される「AED(自動体外式除細動器)」をテーマにした新曲「AED」をデジタルリリースした。芸能人女性最速マラソンランナーでもあるSUIはランナーやスポーツを楽しむ人々に向け、歌を通じたAED啓発を以前から構想しており、ギタリストで映像クリエーターの佐藤竜市(36)とタッグを組んで新曲を送りだした。本紙の取材に応じたSUIは「1人でも多くの命を救うきっかけになれば」と思いを語った。
 東日本大震災直後、消防団に加入したSUIは当時から「AEDの使用法はこんなに簡単で、街角にも普及している。でも緊急時に役立っているのか」と思い続けていた。心停止した事例のうち、AEDが使われたケースは5%程度ともいわれ、「この数字が10%になれば、どれだけの人の命が救われるだろうか」と1年半前に佐藤とともに歌づくりに着手した。
 「明るいロック調で、AEDの使い方などを盛り込み、子どもでも歌える曲に仕上がった」と編曲・映像を担当した佐藤は手応えを説明。「プロモーションビデオ(PV)も実際に使用するシーンをSUI自身が出演し、グラフィックも活用するなど、分かりやすい映像にしました」と明かす。
 楽曲としてだけでなく、AEDのガイド的要素もあることから、リリースしてから消防関係、医療従事者からの反響も届いているという。
 SUIは「AEDの機能を知らなかった人、万が一の状況になっても使用を迷う人にこそ聴いてほしい」と強調する。「AEDを使ってもいいのか、とちゅうちょする人もいますが、不必要な場合にはAEDが作動しないよう判断する機能もある。『まさか自分がそんな場面に…』と思っている人も、1秒を争う事態で救命につながることを知ってほしい」と言葉を重ねる。
 佐藤も「これまでAEDは自分にとって“街の風景"に過ぎなかった。それがこの曲でAEDを知ることができ、自分自身も変わりました」と話した。
 「チャレンジャー」などの曲で頑張る人を歌で応援してきたSUIのライブもコロナ禍で中止が相次ぎ、ゲストで出演していた多くの市民マラソン大会も再開されない状況が続く。昨年1月の大阪国際女子マラソンで記録した自己ベスト2時間57分36秒も更新できないままだ。
 しかし、SUIは「AEDが役に立ち、大切な人の命が失われないよう歌い続けていきます」とマラソンで鍛えた粘り強さにブレはなかった。

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