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「Jリーグとは別物」「70分耐えたら…別世界」名古屋MF稲垣祥が教える『ACL攻略のヒント』

2021年1月2日 10時35分

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今年の抱負「行雲流水」の絵馬を掲げる稲垣(名古屋グランパス提供)

今年の抱負「行雲流水」の絵馬を掲げる稲垣(名古屋グランパス提供)

 名古屋グランパスは2021年、アジアの頂点を目指す。昨年のリーグ戦を3位で終え、9年ぶりのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場権を獲得した。グランパスのACL最高成績は、09年のベスト4。昨季、新加入ながらリーグ全34試合に出場、広島時代にACLでのプレー経験を持つMF稲垣祥(29)が自身の経験からACLで戦うためのヒントを明かした。
 ACLを知る稲垣がまず挙げた特徴は、そのタフさ。稲垣は試合数増加のほかに、ACLを戦うことでかかる負担について述べた。
 「ACLは移動も含めてなかなかタフ。サッカー自体に関しても、JリーグとACLだったらサッカーそのものが違うと言ってもいいくらい、がらっと変わる。Jリーグで通用するプレーがACLでは一切通じないこともあれば、Jリーグでは通用しないプレーがACLではここまでできちゃう、ということはあった」
 心身の強さが、より試されるシーズンになる。長距離移動を伴う、慣れない環境での試合はJリーグの試合に比べてより消耗が激しい。シーズン中に「ACL用」と「Jリーグ用」の、2つの戦いを切り替え続ける必要があるという意味でも、厳しいシーズンが待ち受けている。

 ACLでは、Jリーグとは全く違ったプレースタイルを持つ海外クラブとの試合が待ち受けていると稲垣は指摘。自らの経験から、ACL出場クラブが持つJリーグとの違いを述べた。
 「球際の部分はJリーグより、ボールを奪いにくるというよりも体ごとつぶしにくるような守備をする選手、チームは多い。相手の強いチームとかだと強烈なストライカーがいて一発決められる、みたいなチームもある」
 終盤の得点で勝ち切る粘り強さが光った昨季のグランパスは、ACLの試合展開と好相性であると稲垣は分析。堅守を発揮し、相手の激しいタックルや高い個人技を持つFWをしのぎ、終盤に仕留める抜け目ない戦いの継続がACLを勝ち抜く鍵だ。
 「前半押されていたとしても後半、(90分のうち)60~70分まで耐えてきたらびっくりするぐらいスペースが空いてくる相手もいる。ACLでも難しい時間というのは絶対に出てくる。粘り強さや辛抱強さは絶対に大事」
 稲垣がACLを戦う上で最後の鍵に挙げたのは、昨季のリーグ戦を通じて感じたチーム内の課題と共通のものだ。
 「相手が引いてきた時に自分たちが意図を持って、どうやって崩すかというところに課題がある。マテちゃんの一発にも期待はしたいけど、そこに最初からすがるというのではなく、チームとしてどうコミュニケーションを出して崩せるか、というところも用意しておかなければいけない部分」
 稲垣が昨季を振り返り、「どのチームもやろうと思ってもできない」と最大の収穫と語ったのが連敗わずか1度、2連敗のみにとどまった安定感。目指すのは、昨季見せた堅守を継続した上で引いた相手を崩しきる、厚みのある攻撃。クラブ史上初のアジア王者を狙い、グランパスが2021年を駆け抜ける。
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