「青天を衝け」主演の吉沢亮「こんなに裏表のない人を演じるのは初めて」渋沢栄一とは真逆の性格!?【大河ドラマ】

2021年1月1日 06時42分

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NHK大河ドラマ「青天を衝け」の主人公・渋沢栄一役を演じる吉沢亮

NHK大河ドラマ「青天を衝け」の主人公・渋沢栄一役を演じる吉沢亮

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 コロナ禍で2月14日スタートとなる第60作目の大河ドラマ「青天を衝(つ)け」(総合・日曜午後8時)。幕末から明治維新という大変革時代を生き、2024年発行の新1万円札に選ばれた“日本資本主義の父”渋沢栄一が主人公だ。演じるは吉沢亮(26)。約500の企業を育て、約600の社会公共事業に関わり、日本人の暮らしと倫理観をつくりあげた偉人だが、百姓から武士、幕臣になったと思ったら明治新政府の官吏、そして実業家と、その人生は折れ曲がる。令和最強の美形が、何度も何度も挫折する。

 「びっくりしました。いつかは出たいと思っていた大河ドラマですが、いきなりの主役。渋沢さんは、ちょうど2024年から1万円札の顔になるというニュースが流れたばかりだったので、ああ、あの人かと」
 一昨年7月。大河ドラマの主役オファーを受けた時、吉沢は「渋沢」という人物のことを全く知らなかったという。興奮が落ち着くと、改めて考えた。歴史上の大人物の一生を、1年以上にわたって撮影。しかも、主役を張るようなベテラン俳優たちとともに…その座長が自分なのだ。
 「最初はプレッシャーも半端なかった。でもいざ現場に入ってみると、とんでもなくでっかいセット、そしてキャストはすばらしい人ばかり。重圧というよりも、こんなぜいたくな場所でお芝居ができる幸せが勝っていましたね」
 ふさわしい座長であろうと、勉強にとりかかった。すると成功者の手柄話ではなく、何度も変節を強いられ、何度も挫折を乗り越えた人間が現れてきた。資料を調べ、本を読むのは当たり前。撮影に入る前にはスタッフと何度か集まり「渋沢栄一を学ぶ会」を立ち上げた。剣道経験だが、渋沢の剣術を一から教えてもらった。昨年1月にはパリに行き、渋沢が滞在中に暮らした部屋を見て、パリ万博が開かれた広場に立った。故郷の深谷市にも行き、ゆかりの場所を訪れることもできた。
 「地元のみなさんは、渋沢栄一のことを本当に愛しているんだなぁと思いました。その気持ちに応えないと」
 吉沢は渋沢を演じるにあたって、何度も「丁寧に」という言葉を繰り返した。90年前まで生きていた偉人、しかも、その言葉が企業人の宝物として一言一句、正確に残されている。やりにくいかと思ったら逆だという。
 「こんなに裏表のない人を演じるのは初めて。僕の性格とは全く逆。演じていくなかで、こんな人になりたいと思うようになった」。多くの名言を残した渋沢。吉沢の前にその一覧を見せ、どの言葉にひかれるかと聞くと、躊躇(ちゅうちょ)なく1つを選び出した。
 『真の富とは道徳に基づくものでなければ決して長くは続かない』
 「道徳こそが大事。演じてみて、栄一は本当にそう思っているんだなと分かってきた。血洗島村のころから少しもぶれていない。ただ戦っている世界が広がっているだけで、戦い方は昔から一緒なんだなぁと」
 吉沢26歳、まだデビュー10年を過ぎたばかり。「それで大河だなんて、次は何をやればいいんだろうか」。初の大河、初の座長、初めて裏表のない人物役、初の…。ましてコロナ禍。「当たり前だったものが壊れる。今につながる時代を描いていると思う。でもそこには活力があふれていた。すごいポジティブな作品だと思うので、落ち込んでいる日本を元気にできる作品になればと思う」
 現代の我々が当たり前のように享受しているインフラを作り上げた渋沢栄一。そこにはどれほどの曲折があり、挫折があったか。吉沢とともに、我々は改めて知り、勇気づけられる大河となる。
 ◆吉沢亮(よしざわ・りょう) 1994(平成6)年2月1日生まれ、東京都出身。2009年「アミューズ全国オーディション」で審査員特別賞を受賞し、芸能界入り。11年に特撮ドラマ「仮面ライダーフォーゼ」に出演すると、13年のTBS系ドラマ「ぶっせん」で初主演。以後、映画、舞台、CMと引っ張りだこに。映画「リバーズ・エッジ」(18年)で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。19年に連続テレビ小説「なつぞら」でヒロインの幼なじみを演じ全国区人気に。特技は剣道で二段の腕前。

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