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撤去も 安全確保道半ば 能登島大橋「自転車おりて歩道を」看板

2020年12月31日 05時00分 (12月31日 10時50分更新)
自転車通行者に歩道利用を促す看板が撤去された能登島大橋手前=七尾市石崎町で

自転車通行者に歩道利用を促す看板が撤去された能登島大橋手前=七尾市石崎町で

  • 自転車通行者に歩道利用を促す看板が撤去された能登島大橋手前=七尾市石崎町で
  • 撤去前の様子=七尾市石崎町で

管理の県事務所「誤解避けること優先」

 能登の里山里海が一望できる七尾市の能登島大橋で、自転車利用者に降りて歩道利用を求める看板が撤去された。本紙の「Your Scoop〜みんなの取材班(ユースク)」に安全性を疑問視する声が寄せられ、取材班が自転車ルールとの“矛盾点”を取材。橋を管理する県中能登土木総合事務所は「誤解を招いた」とし、改善を図った格好だが、安全性の確保には至っていない。 (中川紘希)
 橋は車道幅約六メートルと狭い。自転車走行の危険性を指摘する意見があるが、道路交通法では十三歳未満の子どもや七十歳以上の高齢者らが運転する場合や、安全のためやむを得ない場合を除き、車道が原則だ。撤去された看板には「橋の上は自転車をおりて歩道をわたってください」と記され、強制力があるように読める表記になっていた。
 撤去は十一月末。事務所担当者は「取材を受け、『必ず降りないといけない』と捉える人がいると考え撤去した」と説明。取材時は、強風時に転倒など事故の危険性があることを設置理由に挙げていたものの、「認識は変わっていないが、誤解を避けることを優先した」と話した。その上で「実際には何十年も前に置かれた看板で、なぜあったのか理由がはっきりしていない」との実情も明かした。
 橋は県内最長の一・〇五キロ。七尾湾周辺の里山里海を見渡せる眺望が人気で、県が推奨する「いしかわ里山里海サイクリングルート」にも入る。看板の撤去で問題が解決したわけではなく、乗用車と自転車、歩行者の安全をいかに確保するか。知恵と工夫が求められている。
 読者の情報や調査依頼に基づき、記者が取材する「Your Scoop〜みんなの取材班」。無料通信アプリLINE(ライン)で「友だち」になった皆さんから情報を募ります。

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