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ホームで強さ見せた名古屋、J最多の入場者数を記録「地道に準備をした結果」【Jリーグ】

2020年12月30日 06時00分

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豊田スタジアム

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  • 豊田スタジアム
  • マーケティング部長の戸村さん(名古屋グランパス提供)
 今季を3位で終えたJ1名古屋グランパスは、9年ぶりにアジア・チャンピオンズリーグの出場権をゲット。躍進を支えたのが、ホームでの12勝3分け2敗という圧倒的な強さだった。選手の奮闘の裏で、観客を迎え入れるクラブはコロナ禍の1年間をどう乗り越えたか。マーケティング部長の戸村英嗣さん(42)に話を聞いた。
 コロナ禍の1年は、クラブスタッフにとっても戦いだった。無観客試合、収容率制限、応援ルール…。戸村さんは、「誰も体験をしたことがない1年だった」と振り返った。リーグ戦のホーム17試合の入場者は14万5472人。入場者減少を最小限に抑えた背景を探ると、3つのキーワードが浮かぶ。
 コロナ禍における集客の「一丁目一番地」は、スタジアムの安全を確保し、それを伝えることだった。クラブは、スタジアム内の飲食店でソーシャルディスタンスをとって並ぶ様子を伝えるなどの発信を続けたほか、選手が登場をする動画で感染防止を呼びかけたほか観戦マナーの周知を徹底。愛知県や保健所と連携しつつ、安全性を高めた。
 本拠地・パロマ瑞穂は、一部観客席が番号のない自由席。クラブは、4月に座席に手作りのシールを貼って指定席化した。作業には、楢崎正剛クラブスペシャルフェローらも参加をしたという。再開の時期が不透明な春先の段階で、全席指定席化と収容率に応じた座席の配置を想定。全席指定席は後に、Jリーグ全体に広まった。早めの準備で収容率が緩和された9月19日神戸戦(豊田ス)にも柔軟に対応し、再開後初の1万人超え(1万1854人)となった。
 上限5000人の時期に実施をしたアンケートでは、集客とコア層やライト層といった客層の関連性は低かった。「苦しい時はコア層に訴えたくなるが、集客はそうではなかった」と戸村さん。ユニホーム配布などを行い、新規ファンの開拓にも力を入れ続けた。
 結果的に入場者14万5472人は、今季のJリーグで最多となった。地域によって感染の状況が違ったことなどを念頭に戸村さんは「通常時の競争ではありません」としつつ、「地道に準備をしたことが結果として出たことというのは喜ばしい事」。選手・クラブ・ファンが協力しあい、特別な1年を走りきった。

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