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【村上佳菜子レポート】紀平選手は1年前から数段レベルアップしていた…3人の新旧女王が日本を引っ張っている

2020年12月28日 06時00分

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女子フリーの演技を終え、笑顔を見せる紀平梨花

女子フリーの演技を終え、笑顔を見せる紀平梨花

 今年も熱いハイレベルな戦いでした。表彰台に立った3人はそれぞれ持ち味を出しての結果でしたが、優勝した紀平選手の演技は本当に素晴らしいものでした。1年前から数段レベルアップしていました。
 特に4回転サルコーは自信を持った入り方で、助走のスピードや跳ぶタイミング、体を締めるタイミングと全てが完璧。昨年は跳ぶ前に緊張感がありましたが、今年は全くありませんでした。さらに、表現力という意味でもシニア3年目で洗練されており、良い意味で“重み"がありました。
 今季からステファン・ランビエル先生にも師事し、練習拠点をスイスに移したこともプラスに働いたのでしょう。同じ環境には男子の宇野昌磨選手、島田高志郎選手といった4回転ジャンパーがいて、見て覚えるところもあったのだと思います。それに、表現力に定評があるステファン先生の指導で、よりスケーティング技術が磨かれていました。
 もともと紀平選手にはトリプルアクセルという武器があります。この日の4回転サルコーが加われば、強力なロシア勢にも対抗できると思います。これからますます進化を遂げるであろう彼女の演技に目が離せません。
 2位の坂本選手はスケート技術や要素のつなぎが評価される演技点がトップだったように、勢いやスピードが最後まで衰えていませんでした。3位に入った宮原選手は一つの舞台を見ているようで、ジャンプ以外の要素も素晴らしいものでした。この3人は新旧の全日本女王。日本女子を引っ張っている存在だと改めて感じました。(プロフィギュアスケーター、ソチ五輪代表)
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