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<2020三河回顧> (中)ほの国百貨店

2020年12月28日 05時00分 (12月28日 05時00分更新)
新しい職場で取引先に電話する片部さん=豊橋市駅前大通で

新しい職場で取引先に電話する片部さん=豊橋市駅前大通で

  • 新しい職場で取引先に電話する片部さん=豊橋市駅前大通で
  • 閉店から9カ月たった今も存在感を放つほの国百貨店のビル=豊橋市駅前大通で
 三月十五日午後六時五十二分、最後の客が退店していく。「ありがとうございました」。従業員たちが涙ぐむ中、東三河唯一の百貨店のシャッターが下りた。前身の豊橋丸栄から四十五年の歴史に幕を閉じた、ほの国百貨店。そして九カ月後の今、元従業員たちは百貨店での経験や縁を大切に新たな道を歩んでいる。
 「この正月は学生時代以来三十年ぶりくらいの休み。正直手持ち無沙汰になると思います」。ほの国百貨店の外商部長だった片部雅光さん(52)はそう言うと、寂しさとうれしさが交じったような表情を見せた。従業員総出で客を迎えていた初売りの場に立つ必要はなくなった。
 現在は、百貨店の利用客も多く使っていた豊橋駅前の地下駐車場「パーク500」を運営する第三セクター「豊橋駐車場」で働く。総務部と営業部の統括部長として、駐車場の提携先を探して営業したり、より利用しやすい設備を考えたりしている。「豊橋の中心市街地のにぎわいを創出したいとの思いは、百貨店時代から変わらない」と話す。
 新たな道を歩む片部さんだが、ほの国百貨店が消えたことを思うと、今も自責の念に駆られる。「つぶれたのは部長以上の役職の知恵が足りなかったから。いたた...

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