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【高校ラグビー】花園初勝利の四日市工・上野康志郎、網膜剥離で“高校で区切り” 「悔いのないように」

2020年12月27日 18時58分

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前半7分、四日市工の上野が先制トライを決める

前半7分、四日市工の上野が先制トライを決める

◇27日 全国高校ラグビー大会1回戦 四日市工52―0岡谷工(花園)
 第100回全国高校ラグビー大会が27日、大阪府東大阪市の花園ラグビー場で開幕し、初出場の四日市工(東海・三重)は岡谷工(長野)に52―0で大勝し、花園初勝利を挙げた。日本航空石川は黒沢尻北(東北・岩手)に61―3で快勝。富山第一、若狭東(福井)は敗退した。
  ◇  ◇  ◇
 無観客の花園に雄たけびが響いた。1976年創部で初出場の四日市工が8トライ、52点を奪って花園初勝利。勢いを注いだのは、偉大な父を持つフランカーだ。前半7分、敵陣ゴール前で相手スクラムを押し、ターンオーバー。鋭く反応した上野康志郎(3年)がタックルの上から飛び込み、先制トライを挙げた。
 自身の公式戦初トライが、同校初の花園トライとなった上野は「まさか自分とは…。スクラムを押して、スクラムハーフがプレッシャーをかけて、たまたま自分のところにボールが回ってきた。感謝です」と喜んだ。
 父・三四郎さん(55)は、トップリーグのホンダで監督を務めた元ラガーマン。「悔いなくやってこい」との父の激励に応えるように、同18分にも追加点のトライを奪い、攻守で初陣勝利に貢献した。入学時は体重70キロ。トレーニングに励んだ結果、87キロまで増量し、60キロも上げられなかったベンチプレスは125キロまで伸ばした。「このチームで長くラグビーができることが素直にうれしい」とかみしめた。
 今大会には特別な思いを抱いて臨んでいる。昨春に両目の網膜剝離が分かり、昨年6、7月に2度手術。現在は裸眼で生活できるまで回復したものの、悪化の危険が伴うことから、ラグビーは高校で区切りを付ける。
 「寂しい気持ちもあるけど、逆に吹っ切れた。次の試合も出し切って、悔いのないようにしたい」。30日の2回戦の相手は石見智翠館(島根)。花園1勝の歴史を刻んだ次は、強豪校を倒して、さらに上書きする。

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