本文へ移動

<事件事故ファイル2020> (下)東浦の障害者施設で傷害

2020年12月27日 05時00分 (12月27日 05時00分更新)
亡くなった男性が好んだ夕日に照らされる施設「なないろの家」=東浦町で

亡くなった男性が好んだ夕日に照らされる施設「なないろの家」=東浦町で

 淡く、美しいはずの夕日が寂しげに見えた。東浦町の障害者施設「なないろの家」に長年入所し、昨秋に亡くなった男性は生前、この景色を好んで見た。丘の上にある施設の裏が彼の指定席。元職員の起訴を本紙で報じた二十五日、施設を運営する法人「愛光園」の日高啓治副理事長(59)は、記者と一緒に夕日に照らされながらつぶやいた。
 「今、振り返ると、集まった情報を冷静に見れば、どこかで(異変に)気づけたのかもしれない。申し訳なかった」。その目が赤かったのは、太陽光のせいだけではなかったと思う。
 県警は施設内でこの男性=当時(54)=を昨年七月に蹴って内臓に穴を開けたなどとして、傷害の疑いで、今月四日に元職員の無職水野有幸容疑者(45)を逮捕した。「言うことを聞かないのでカッとなった」などと供述し、二十四日に傷害罪で起訴。因果関係は不明だが、男性は事件の三カ月後に死亡した。
 関係者によると、施設では二〇一八年以降、男性を含めて四人が内臓損傷などで病院に運ばれた。水野被告は複数の入所者への暴行を認めており、県警が経緯を調べている。
 複数の人が何度も病院に行ったのになぜ、施設は異変を感じなかったのか。答えが知り...

中日新聞読者の方は、無料の会員登録で、この記事の続きが読めます。

※中日新聞読者には、中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井の定期読者が含まれます。

関連キーワード

おすすめ情報

愛知の新着

記事一覧