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中学生防災士「地域の力に」 中能登の高島兄弟 合格

2020年12月27日 05時00分 (12月27日 11時15分更新)
兄弟そろって防災士の資格を取得した高島大空さん(左)と海翔さん=中能登町徳前で

兄弟そろって防災士の資格を取得した高島大空さん(左)と海翔さん=中能登町徳前で

避難誘導や救出救助「率先して」

 中能登町の中学生の兄弟がそろって、社会の防災力向上を目指す「防災士」の資格を取得した。中能登中学校の高島大空(そら)さん(14)=二年=と海翔(かいと)さん(13)=一年。「地域に貢献したい」と一緒にこつこつ勉強し、同町で初となる中学生の防災士に認定された。二人は「地域のためにできることを頑張りたい」と意気込む。 (稲垣達成)
 きっかけは、大空さんが昨年の全国中学生人権作文コンテストで県大会で最優秀賞、全国大会で奨励賞に選ばれたこと。知的障害のある弟の心(かなめ)君(10)=七尾特別支援学校小学部四年=を紹介し、「誰もが毎日笑顔で暮らせる社会が実現するよう、できることを実践したい」とつづった。「作文で書いたように何か実践したい」。母洋子さんも防災士。その縁で、資格取得に挑戦した。
 「兄を見て自分も頑張ろうと思った」と海翔さん。八月から兄弟で三百六十ページ超の教本に向き合った。災害発生の仕組み、自助や共助…。一日一テーマ。一日も欠かさなかった。同じテーブルで学び、風呂でクイズを出し合った。難解な内容に苦戦しつつも、二人三脚で前に進んだ。海翔さんは「学校の勉強もあって大変だったけど、兄がいたから頑張れた」と振り返る。
 必要な研修も受講し今月上旬に試験に臨んだ。三択式で三十問。合格ラインの正答率八割以上を突破した。大空さんは「すごくうれしかった」。海翔さんは「やってて良かった。お小遣いも増やしてもらえた」とほほ笑む。
 防災士は非常時に住民の避難誘導や救出救助活動などに励むほか、被災地支援にも取り組む。資格取得によって、海翔さんは「責任感が芽生えた。緊急事態には率先して頑張りたい」と決意をにじませ、大空さんは「地域の力になりたい」と力を込めた。
 資格を認定しているNPO法人日本防災士機構(東京)によると、十一月現在の登録者数は全国約二十万人で、石川県は六千七百九十二人。

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