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米寿の新作が快挙 辻真先さん、ミステリーランキング3冠

2020年12月25日 05時00分 (12月25日 05時04分更新)
辻真先さん

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  • 辻真先さんの『たかが殺人じゃないか』
 名古屋市中区出身のミステリー作家辻真先さん(88)が、五月に出版した『たかが殺人じゃないか』(東京創元社)で、国内主要ミステリーランキングの三冠を達成した。生存競争の激しい出版業界で、米寿を迎えた超ベテランの快挙に、注目が集まっている。 (岡村淳司)
 物語は、男女共学が始まった終戦後の愛知県が舞台。少年少女が連続殺人事件に巻き込まれる。残酷な犯行の背景には、戦争が生んだ矛盾と狂気が−。太平洋戦争と、その後の社会の激変を目の当たりにした辻さんが、実体験を基に書き上げた。学校生活は旭丘高校の前身である旧制第一中学校や、明和高校など自身が通った学校がモデル。名古屋市内のほか湯谷温泉(愛知県新城市)などの描写もある。
 年末に発表される「ミステリが読みたい!」「週刊文春ミステリーベスト10」「このミステリーがすごい!」の年間ランキングで、それぞれ国内作品の首位に選ばれた。これまで主要ランキングで三冠を達成したのは、東野圭吾さんの直木賞受賞作『容疑者Xの献身』など、数作のみ。『たかが−』は、年配読者が共感する戦争の体験、若者に人気の「学園もの」、本格ミステリーとしての緻密さなど、多様な魅力で、幅...

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