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<ユースク>スイッチが届かない 怪しい通販サイト相談600件近く

2020年12月23日 16時00分 (12月23日 16時40分更新)
消費者庁がウェブサイトで注意喚起している、人気ゲーム機の販売を装った通販サイト

消費者庁がウェブサイトで注意喚起している、人気ゲーム機の販売を装った通販サイト

 人気ゲーム機「ニンテンドースイッチ」をインターネットサイトで購入したが商品が届かないという被害が相次いでいる。コロナ禍の「巣ごもり需要」による品薄に付け込んだ詐欺とみられる。「ゲーム機が届かない」などという相談件数は全国で既に六百件近くに上る。小学生の息子へのクリスマスプレゼントにと申し込み、被害に遭った愛知県内の女性(41)は「これ以上、悲しい思いをする人が出ないように」と「ユースク取材班」に思いを語った。
 女性は十一月、人気オンラインゲームとセットになったニンテンドースイッチを息子に贈ろうと考えた。しかし、製造元の任天堂が実施していた抽選販売の申し込みは既に終了。ネットで商品を探すうち、見つけたのが「スマートストア」という家電販売サイトだった。
 女性が探すモデルはネット上で四万円以上で販売されることが多い中、このサイトでは三万三千六百円と安かった。会員登録すると三百円割り引かれるという。数日迷った末、買うことにした。
 カートに入れると不審な点があった。振込先がインターネット銀行で個人名義。さらに、三日以内に代金を振り込むよう指示があった。「怪しいかもと思ったんですが、息子に買ってあげたいと、そのまま手続きしてしまった」
 振り込みから四日ほどたった十一月中旬、「いつ届くの」と息子にせがまれ、確認したら購入サイトは消えていた。「だまされた」と気付いた。
 同様の被害は全国で起きている。東京都の金融機関に勤める四十代男性も、ネットでニンテンドースイッチを購入しようとしたが、不審に思ってやめた。ツイッターに書き、注意を呼び掛けると、同様の報告が約一カ月で百件以上寄せられた。
 報告を見ると、共通点に気付いた。それぞれの人が購入したサイトは、名前は違うものの、見た目のデザインはほぼ同じ。料金の前払いを求め、振込先が個人名という点も同じだった。
 男性は「屋号を変えて、何度もだまし続けているのでは」と語る。消費者庁も問題を把握。金をだまし取ってはサイトが消え、似た別のサイトが現れることが繰り返されていると分析している。
 国民生活センターによると、全国で寄せられた相談は今月八日までに五百八十六件。夏以降急増しており、九、十月はそれぞれ百五十件近い相談があった。
 愛知県の女性はその後、別の通販サイトで商品を購入した。今でも、息子にはだまされたことを言えずにいる。「息子に買ってあげたいという、その思いだけだったんですけどね。甘かったというか、情けないというか」とため息をついた。
 (蓮野亜耶)

事業者の所在地、電話番号の確認を

 国民生活センターはインターネットで商品を購入する際に気を付けるべき点を三つ挙げている。
 (1)事業者の所在地、電話番号の記載があるかを確認。連絡先がEメールアドレスしかない場合は要注意。
 (2)前払いを求めたり、支払い方法が銀行振り込みのみの場合は怪しいと思うこと。
 (3)極端に値引きされている場合も注意が必要。

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