昆虫だし雑煮 やってみた 昆虫館職員が食レポ

2020年12月23日 05時00分 (12月23日 10時22分更新)
フタホシコオロギの「だし」で作った雑煮=白山市の県ふれあい昆虫館で

フタホシコオロギの「だし」で作った雑煮=白山市の県ふれあい昆虫館で

  • フタホシコオロギの「だし」で作った雑煮=白山市の県ふれあい昆虫館で
  • 「昆虫だし」で作った雑煮を食べる学芸員を撮影する斉木亮太学芸員(右)=白山市の県ふれあい昆虫館で
  • フタホシコオロギ=同館提供

動画制作 元日に公開

 正月の定番料理、雑煮のだしを昆虫から取ってみたら−。白山市の県ふれあい昆虫館は来年一月一日、学芸員が「昆虫だし」の雑煮を実食し、食料危機の解決策として注目される昆虫食の可能性を探る動画を動画投稿サイト「ユーチューブ」の新チャンネルで公開する。自宅にいながら場所や世代を問わない視聴者に、昆虫に親しんでもらうために企画した。 (都沙羅)
 雑煮のだしになった昆虫は、飼育過程で予想外に個体数が増え、処分せざるを得なくなったフタホシコオロギなど。ふんがある消化管を抜いた昆虫のゆで汁に、塩やしょうゆを少々。出来上がった黄白色のだし汁に焼きもちを浸して雑煮が完成する。
 学芸員の石川卓弥さん(47)、福富宏和さん(40)、渡部(わたなべ)晃平さん(34)が、それぞれ異なる昆虫から取っただし汁による四種の雑煮を味わい、どの昆虫から取っただしかを当てる。二十二日の撮影では、昆虫の生態を説明しながら、味わいを「独特なくせが」「意外と料亭の味」と例える「食レポ」も飛び出す。
 新型コロナウイルス禍で来館しなくても昆虫に親しめる企画をと、斉木亮太学芸員(33)と吉田航技師(31)が動画の投稿を発案。世代や住所を問わず、昆虫に詳しくなくても、楽しく学べるよう、第一弾は昆虫食をテーマにした。
 食料危機への備えが前提のため、他の食材をなるべく使わず、昆虫だけでおいしいレシピを考えた。エビなど甲殻類が昆虫と同じ節足動物なので、だしを取る発想に至った。昆虫によってはキノコやゴボウのような香ばしい風味があり、斉木さんは「良いだしが出ました」と手応えを語る。
 斉木さんは「昆虫食のポテンシャルの高さを楽しく知ってもらえたら」と話す。
 ユーチューブのチャンネル名は「ふれこんチャンネル!」。開設と動画の配信は元日を予定する。

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