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アラレガコ大物 25センチ級 九頭竜川生態調査で2匹捕獲

2020年12月22日 05時00分 (12月22日 09時45分更新)
九頭竜川でのエバ漁で捕れた特大のアラレガコ(中)と標準サイズのアラレガコ(右と左)を比較してみせる椛山さん=永平寺町のさぎり屋で

九頭竜川でのエバ漁で捕れた特大のアラレガコ(中)と標準サイズのアラレガコ(右と左)を比較してみせる椛山さん=永平寺町のさぎり屋で


 九頭竜中部漁協が永平寺町の九頭竜川で行うカジカ科の淡水魚「アラレガコ」の生態調査で、近年では見かけないような大物が、伝統漁法「エバ漁」で捕れている。
 理事の椛山義洋さん(74)によると、九頭竜川のアラレガコは全長一七〜二〇センチが標準的だが、十五日には二五・六センチ、重さ三二〇グラム、十八日には二五・四センチ、三八〇グラムの雌が立て続けに捕られた。アラレガコの数が多かった椛山さんが子どもの時でも珍しい大きさという。
 調査に協力する県立大海洋生物資源学部の田原大輔教授によると、九頭竜川では一九六五(昭和四十)年ごろには捕獲された記録があり、九〇年ごろからサイズが小さくなっていく傾向にある。
 田原教授は「絶滅に向かっている生物は、餌や生息できる場所がないなどの影響で一般的にサイズが小さくなっていく」と説明。大物の発見に「環境が回復しているとは言い切れないが、九頭竜川にこれだけ大きなアラレガコが生息できる場所と餌の量があるということ」と安堵(あんど)の表情を見せた。
 二匹のうち一匹は死んでおり、残り一匹は二十六日ごろまで椛山さんが経営する永平寺町松岡上合月の川魚料理店「さぎり屋」の水槽で飼い、見ることができる。その後は田原教授が引き取り、卵を採取して人工繁殖し、養殖に生かす。 (山内道朗)

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