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「ホサカヒメコケムシ」新種の昆虫を発見 ゲームキャラちなみ命名

2020年12月22日 05時00分 (12月22日 10時14分更新)
医王山で発見された新種のホサカヒメコケムシ(黒線は1ミリ)=県ふれあい昆虫館提供

医王山で発見された新種のホサカヒメコケムシ(黒線は1ミリ)=県ふれあい昆虫館提供

  • 医王山で発見された新種のホサカヒメコケムシ(黒線は1ミリ)=県ふれあい昆虫館提供
  • ホサカヒメコケムシを発見した(右から)福富宏和学芸員、保科英人准教授、渡部晃平学芸員。中央は和名の由来となった女性ヒロイン保坂美由紀=福井市の福井大文京キャンパスで(保科准教授提供)

◇金沢・医王山で昆虫館学芸員

 県ふれあい昆虫館(白山市)は二十一日、金沢市の医王山で新種の昆虫を発見したと発表した。カブトムシと同じ甲虫類で、アリの姿にも似た「ヒメコケムシ」の仲間。発見した昆虫館の学芸員らがゲーム好きで、かつて人気のあった恋愛シミュレーションゲームに登場する、金沢市出身の女性キャラクターにちなみ、和名を「ホサカヒメコケムシ」と名付けた。 (吉田拓海)
 二〇一八年にも、医王山で〇九年に採取されたヒメコケムシ「カナザワヒメコケムシ」を新種と確認。研究に協力した共同発見者で、福井大教育学部の保科英人准教授(48)=昆虫学=は「医王山にはまだ新種がいるかもしれない」と期待する。
 ホサカヒメコケムシは体長は約一・五ミリで、茶色く、ほかのヒメコケムシより体毛が少ない。詳しい生態は不明。保科准教授によると、ヒメコケムシの仲間は通常、枯れ葉や地表に生息し、枯れ木の表面で見つかることは前例がない。
 昆虫館の福富宏和学芸員(40)が今年六月、医王山に昆虫のタマムシ採集に訪れた際、中腹にあった枯れ木の根元でヒメコケムシ一匹を採集。保科准教授に確認してもらうと、ヒメコケムシの新種である可能性が高いと分かった。七月に昆虫館の渡部晃平学芸員(34)が、採取場所の近くで新たに二匹を捕まえ、その後の研究で新種だと確認できた。
 名前の由来は、一九九八年に販売された恋愛シミュレーションゲーム「センチメンタルグラフティ」に登場する、女性ヒロイン保坂美由紀。金沢市の呉服屋の娘で、眼鏡を掛けたおっとりとした性格という設定。
 福富さんと保科准教授は大のゲーム好き。金沢にちなんだ命名を考える中で、かつて熱中したゲームのキャラの名前を自然と思い付いた。学名も「エウコヌス・ホサカエ」にした。
 福富さんは「今回の発見が今後、他のコケムシの研究に寄与できればうれしい」と話していた。

【メモ】ヒメコケムシ=ハネカクシ科の一属で、新種を含めて約25種類が確認されている。森林の落ち葉の中などに生息し、ダニ類などを食べているとみられる。体長は1〜2ミリほど。


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