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ビシエド低迷から中日の順位低迷 一方4番不振でも負けぬ巨人…Vへ必要な課題【ドラゴンズ総括】

2020年12月20日 06時00分

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中日―広島 10回裏1死、ビシエドがサヨナラの本塁打を放つ=7月10日、ナゴヤドームで

中日―広島 10回裏1死、ビシエドがサヨナラの本塁打を放つ=7月10日、ナゴヤドームで

◇「Aクラスのその先へ」打撃編
 主砲の力でAクラス入りが実現した。ただし、その先の目標である優勝をつかみ取りたいのなら、ビシエド頼みから脱却することが重要になってくる。
 今季初の有観客となった7月10日の広島戦(ナゴヤドーム)。2―2の延長10回にビシエドが7号ソロ。劇的なサヨナラ勝ちに、スタンドの4958人は沸いた。これがビシエドの持つプラスの影響力だった。
 ここから主砲とチーム順位は低迷する。チームは同月14日に最下位に落ち、8月15日まで長期低迷に陥った。この1カ月間のビシエドの成績は26試合で98打数23安打の打率2割3分5厘、3本塁打だった。
 首位・巨人との差を表すデータがある。巨人は4番が打たなくても負けなかった。主砲に打点がつかないゲームは69試合で30勝34敗5分け。4番の岡本を、実績のある坂本や丸、中島で支えきり借金4に抑えた。一方、中日は26勝36敗4分けで借金10だった。
 打線の流れを止めたと感じているのは京田だ。「何番を任されても、ふがいない数字でした」。今季の京田は1、2、6、7番で起用された。得点圏打率2割4厘。三塁に走者を置く絶好機では、さらに数字が下がる。走者が三塁。一、三塁。二、三塁。満塁。この4パターンでは45打数4安打で打率8分9厘だった。
 ビシエドの両脇を3番・アルモンテと5番・高橋周で固めた。高橋周の得点圏打率3割5厘はリーグ10位。一方で、打点46は19位。下半身や足に不安があるアルモンテが二塁走者だと、単打では打点が増えなかった。2つの数字の差は、左太もも裏の肉離れでスタメンを外れた13試合だけが原因ではない。
 勝つためには大島16、京田8だった盗塁数の増加も欠かせない。チーム33盗塁は両リーグを通じて11位。昨季は12球団のうち8位の63個だった。今季の120試合を143試合で換算しても39・3にしかならず、約24個減った計算だ。
 ビシ頼み脱却の一つのピースは、新外国人のガーバーになる。ただ、日本野球を熟知するパウエル巡回コーチの推薦にしても未知数の不安は残る。
 打順の組み替えも、首脳陣は検討に入る。出塁率が高く、広角に安打を狙える高橋周を2番に置く構想もあるという。その場合、ビシエドの前後を誰が打つのか。阿部か、新外国人か、それともフレッシュな野手か。代打には経験豊富な福留が加わり、厚みは増した。
 不振だった京田の奮起はもちろん、盗塁できる代走の育成、新外国人の活躍、若手野手の台頭などなど複数の課題がクリアされたとき、4番の結果にかかわらず勝ち続けるチームができ上がる。
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