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農民車コマツ 復元へ 社員15人が取り組み

2020年12月18日 05時00分 (12月18日 10時15分更新)
農民車を解体し修復作業に取り組むコマツユニオン北陸支部の組合員=小松市二ツ梨町の日本自動車博物館で

農民車を解体し修復作業に取り組むコマツユニオン北陸支部の組合員=小松市二ツ梨町の日本自動車博物館で

  • 農民車を解体し修復作業に取り組むコマツユニオン北陸支部の組合員=小松市二ツ梨町の日本自動車博物館で
  • 修復前の農民車コマツ=小松市内で(コマツユニオン北陸支部提供)

60年前販売「再び乗れるように」

 建機大手コマツの労働組合「コマツユニオン北陸支部」が、60年前に同社が製造、販売した小型特殊自動車「農民車コマツ」の復元に取り組んでいる。社員有志15人が、仕事の休日を使い、交代で作業を進めている。来年4月末ごろに完成する予定。 (坂麻有)
 農民車コマツは全長二・三メートル、幅〇・九八メートル、最高時速は一四・四キロ。三人乗りで、オレンジ色の外装がトレードマーク。一九六〇(昭和三十五)年、農耕と街乗りの両方に使えるよう製造、販売を開始。デザインは世界的な工業デザイナーとして知られる剣持勇が手掛けた。たった二年で販売が中止になり、四千三百台しか生産されなかったため、希少という。
 小松市佐美町の北森清二さん(70)が、壊れたまま自宅に置いてあった農民車コマツを支部に譲った。来年の社の創立百周年に合わせ、歴史的価値のある車両を復活させようと計画。同市二ツ梨町の日本自動車博物館が十月から、作業場を提供している。再び乗れるようにと、エンジンなどの部品もいったん解体して修復。古い電気系統の部品などは取り換え、さびた外装も塗装し直している。
 復元した車両は、コマツ粟津工場で来年五月に予定している「工場開放デー」でお披露目する。支部の田村一洋さん(45)は「当時の車両を再現し、展示して、コマツが六十年前から農業支援をやっていたことを知ってもらえたら」と話している。
 十七日には粟津工場の岡本望工場長(56)が、修復作業を見学した。「職場での技能を結集して古い物を再生させるのは素晴らしい」と話し、復元を心待ちにしている。

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