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認知症の大叔母に「私を忘れないで」 中国の14歳が顔認証機器を自作

2020年12月17日 16時00分 (12月17日 16時00分更新)
制作中の「勿忘我」の画面。映し出された人物の顔を顔認証システムで識別し、誰なのかを音声で伝える仕組みだ=黄政さん提供

制作中の「勿忘我」の画面。映し出された人物の顔を顔認証システムで識別し、誰なのかを音声で伝える仕組みだ=黄政さん提供

  • 制作中の「勿忘我」の画面。映し出された人物の顔を顔認証システムで識別し、誰なのかを音声で伝える仕組みだ=黄政さん提供
  • 認知症の大叔母のために自作した機器「勿忘我(私を忘れないで)」を紹介する陸原さん=坪井千隼撮影
 認知症で家族の顔を思い出せなくなった大叔母(76)のために、中国浙江省杭州の中学生、陸原(りくげん)さん(14)が顔認証で目の前の人が誰かを教える機器を自作した。機器の名前は「勿忘我(ウーワンウォー)(私を忘れないで)」。高齢化が進む中国では日本と同様に認知症が社会問題になっており、スーパー中学生のニュースに一般市民からも「心優しい発明だ」との声が上がっている。 (杭州で、坪井千隼)
 「勿忘我」は長さ十五センチ、重さ二百グラムのちょうネクタイ型で、首からぶら下げて使う。カメラ部分を目の前の人に向けると、画面に四角い枠が出てきて顔を認証。「この人はあなたの夫です」。あらかじめ録音しておいた陸さんの声がイヤホンから流れ、大叔母に伝わる仕組みだ。
 大叔母は陸さんの近所に住み、幼いころから陸さんをかわいがった。陸さんも「おばあちゃん」と呼び慕う。だが五年前に認知症と診断され、身近な人の顔が分からないことが増えた。「自分や家族の顔を忘れられていくのが、悲しかった。おばあちゃんもつらそうだった」と振り返る。
 杭州市内の科学教室などで四年前からプログラミングを学んでいた陸さんは、教室の講師、黄政(...

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