木村花さんを中傷容疑、20代男性を書類送検 「いつ死ぬの?」ツイッターに書き込み
2020年12月17日 11時46分
フジテレビのリアリティー番組「テラスハウス」に出演していたプロレスラー木村花さん=当時(22)=が会員制交流サイト(SNS)で誹謗(ひぼう)中傷された後に死去した問題で、警視庁捜査1課は17日、ツイッターに数回にわたって中傷内容を含む投稿をしたとして、侮辱容疑で、大阪府箕面市の職業不詳の20代男性を書類送検した。
同課によると、男性は容疑を認め「番組での木村さんの態度が許せなかった。暴言を吐かれた相手(共演男性)に成り代わって復讐(ふくしゅう)するためだった」と供述している。
捜査1課は、ツイッターへの誹謗中傷の書き込みを男性以外のものも含め約200アカウント、約300件確認。この中から過激な内容を複数回書き込んでいた男性について、特に悪質と判断した。他の中傷の書き込みについても捜査を進め、立件する方針。
木村さんの母響子さんは17日、書類送検を受けて「悲しくつらい思いをする人たちが少しでも減るよう、誹謗中傷に対する抑止力になることを祈っています。加害者の方にはしっかり罪を償っていただき、花の分まで幸せに生きてほしい。加害者が次の『被害者』になるような悲しい連鎖は、花も望んでいないはず」とのコメントを出した。
書類送検容疑は5月中旬ごろ、木村さんのツイッターに「性格悪いし、生きてる価値あるのかね」「いつ死ぬの?」などと匿名で数回書き込み、木村さんを侮辱した疑い。
木村さんは5月23日に東京都内の自宅マンションで倒れているのが見つかり、死亡が確認された。警視庁は状況から自殺とみている。
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