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きっかけは引退試合の“おねだり”…中日・京田が『荒木モデル』新スパイク試して『走塁改革』へ

2020年12月16日 05時00分

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新しいスパイクを手にする京田=ナゴヤ球場で

新しいスパイクを手にする京田=ナゴヤ球場で

 中日・京田陽太内野手(26)が盗塁増を目指し、荒木モデルのスパイクを試している。15日、ナゴヤ球場で自主トレ。今季8盗塁からの大幅増を狙う背番号1は、軽さと薄さをテーマに複数の新スパイクを試用していることを明かした。そのひとつが、通算378盗塁の荒木雅博内野守備走塁コーチ(43)のモデル。来季は、今季のチーム盗塁数33をひとりで稼ぐ。
 文字どおり足元から見直していた。打率2割4分7厘、8盗塁に終わった京田。「プロに入って4年が過ぎました。道具にもこだわる時期だと思います」。シーズン終了後にミズノ社に連絡。荒木内野守備走塁コーチが現役時代に履いたモデルを注文していた。
 きっかけは、荒木コーチの引退試合にさかのぼる。2019年3月3日、ロッテとのオープン戦(ナゴヤドーム)。盗塁で球団最多記録をつくり、通算2045安打を放った先輩に「何かください」とお願いした。渡されたのはスパイクだった。「バットじゃなくて、スパイクなんだ」と感じたという。
 ルーキーイヤーの17年に23盗塁をマークした京田は、翌年から20、17、8と年ごとに盗塁数を減らし続けた。記憶をたどると、現役だった頃の荒木先輩のアドバイスを思い出す。
 「ミスなく堅実というのも大事だけれど、勝負をかけないといけない場面もある」
 思い切ってスタートを切れていたのか、そしてしっくりくるスパイクを選んできたのか―。自問し、保管していたスパイクを引っ張りだすと、今季まで使っていたものと比較。すぐに荒木モデルを発注した。
 表面はエナメルからスエードへ。そして底の素材は、分厚くクッション性の高かったものから薄さ重視へ。「前への動きに加えて、横への動きも重要です。分厚いと足首がグラグラします」。打って、守って、走って。ナゴヤ球場で履き心地や性能をチェック。今後の自主トレ、春のキャンプで使うことを決めた。
 今季のチーム盗塁数は33。1試合当たりにすると0・275個。これはナゴヤドームを本拠地とした1997年以降でワーストという悲惨な数字だった。広い球場で、走力を重視する野球に転換したはずのチームが足を使えなかった。
 「今季のチーム盗塁数をひとりで走るつもりでやります。オープン戦から走れることをアピールして、走ってもいいサインを出してもらえるようにしたいです」
 京田の設定ラインは自己最多を超える33。来季スローガン「昇竜復活その先へ」の「その先」には、盗塁増も含まれているはず。荒木スパイクを履いた京田が、1つ前の塁を盗む。

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