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AI搭載カメラで河川水位判別へ 情報解析会社と加賀市協定結ぶ

2020年12月15日 05時00分 (12月15日 10時58分更新)
協定書を交わす宮元陸市長(左)と村上建治郎代表取締役(中)、斎藤和紀取締役=加賀市役所で

協定書を交わす宮元陸市長(左)と村上建治郎代表取締役(中)、斎藤和紀取締役=加賀市役所で

 加賀市は来夏までに、人工知能(AI)搭載カメラで河川水位を判別する実証実験を始める。市は十四日、AIを活用して防災、減災に努めようと、情報解析会社「スペクティ」(東京都)と連携協定を結んだ。市などによると、同様の実験は全国で初めて。
 同社は会員制交流サイト(SNS)の投稿内容をAIで解析し、情報収集や提供をしている。七月末時点で約四百の官公庁や企業などが、同社のサービスを導入している。七月の九州豪雨では被災住民らが投稿した画像や動画で、氾濫場所の水位をAIが推定。三時間ほどで水位をグラフ化した。同社は加賀市にもSNS解析に基づく情報を提供し、市は防災に活用する。
 実験では動橋(いぶりはし)川にカメラを数台設置し、映像から水位を解析する。従来は水位計のある地点しか測定できなかったが、カメラで写る範囲は推定可能という。カメラには端末にAIが組み込まれたエッジAIを装備。通信回線を圧迫せず、災害時も迅速に解析できる。
 同社の村上建治郎代表取締役(46)は「河川水位の解析やエッジAIは開発が進むが、自治体と協力して本格的な実験ができるのは非常に貴重」と語った。
 市はデジタル技術で地域の課題を解決するスマートシティを目指す。宮元陸市長は「国や県の情報を待つだけでなく、先進技術で市独自で災害に備えたい」と意気込んだ。(坂麻有)

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