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関学大VS日大となった甲子園ボウル、制したのは関学大! 悪質タックル問題から2年7か月…わだかまりはもう残っていなかった

2020年12月14日 06時00分

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甲子園ボウルを制し、喜ぶ関学大の選手たち

甲子園ボウルを制し、喜ぶ関学大の選手たち

 アメリカンフットボールの東西大学王座決定戦、第75回甲子園ボウルが13日、甲子園球場で行われ、関西代表の関学大が42―24で関東代表の日大を破り、3年連続31度目の大学日本一に輝いた。両校は2018年5月の「悪質タックル問題」以来2年7カ月ぶりの対戦だったが、当時の“被害者”QB奥野耕世(4年・関西学院)が7点差まで迫られた残り9分53秒、WR糸川幹人(2年・箕面自由学園)へ24ヤードTDパスを通すなど抜群の存在感を発揮。年間最優秀選手賞「ミルズ杯」も受賞した。関学大は来年1月3日の日本選手権・ライスボウル(東京ドーム)で社会人王者と対戦する。
 2年7カ月前。定期戦で危険なタックルに倒れ、負傷した関学大の奥野が、あの日と同じ相手を真っ正面からねじ伏せた。後半、日大の果敢な守備で何度も窮地に追い込まれながら、そのたびにWR鈴木海とのホットラインで切り抜け、TDにつなげてリードを広げていった。
 前半はシーソーゲームだったが後半は21―10。2018年から優勝を重ねてきた奥野と関学大は今季、日大との因縁の対決も勝ちきって大学3連覇となり、奥野は「あの試合以降、日大さんと試合ができていなかった。それが甲子園という舞台で、お互い本気でぶつかって、いい試合ができた。うれしく思います」と目を輝かせた。
 悪質タックル問題は当時、ワイドショーなどが連日取り上げ、社会問題化。奥野も影響を受け、一時は競技をやめることまで考えたという。「精神的にきつかったですが、いろんな人の支えで続けることができた。最終学年でこうやって甲子園で日大と試合して、元気な姿を見せて、支えてくれた人に少しは恩返しできたのかな」。社会人で続けることは考えていない。小学生からの選手生活の集大成としての日大戦だった。
 試合後は、3年ぶりに甲子園に帰ってきた同学年の日大QB林と握手も交わした。「『お疲れさま』とか『今後どうするの』とか少し話しました」。そこにはもう、2年7カ月前のわだかまりは残っていなかった。

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